casual dream
□first love -4-
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y「水城、遅ぇ」
「・・・すみません」
先輩は隣をポンポンと叩き、『座れ』と無言で示す。
座ったら先輩はビリッと焼きそばパンの袋を破って食べだした。
飲み物はいつものコーラ。
私もお弁当をひろげて食べ始める。
でも、視線は隣にいる先輩。
・・・今日はメガネかけてないんだ。
眠そう。
先輩、今日もパンだなぁ。
しかも一個とかだし。
だから、そんなに細いのかなぁ。
y「・・・なに」
「え?」
y「そんなに俺が恋しかったの?」
「え?・・えっ?」
たしかに・・・逢いたいなとは思ってたけど・・・
y「そんなにじろじろ見られるとそう思うでしょ?」
「あ・・・はい。えっと・・・あってます」
y「・・・素直でよろしい」
一瞬、太陽が見えなくなって。
ちゅっという音とともに先輩の唇が離れていった。
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