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□after episode 10
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事務所へ顔を出したのは昼過ぎ、いやもう夕方に近い時間だった。
『yukihiroさん、お疲れ様です』
y「ん」
国内ツアーの合間に海外用のプロモーションと撮影、来年からのソロのこと、やることはたくさん。
t「あ、ユッキー」
後ろから名前を呼ばれた。
眼鏡をかけたtetsuくんが書類片手に歩いていた。
t「あれ?今日なんかあったっけ?」
y「海外用のいろいろとソロとかでね」
t「そっか」
書類を1度、目から離して2人壁に背中を預ける。
t「ユッキーはソロもコンスタントにやるからなぁ」
y「まぁ、やれるうちはね」
t「作曲しとるん?」
y「やってるっつーか、繰り返してるっつーか」
t「あははっ。練り直し?」
y「そんなかんじ」
一通りお互いのソロの近況とかを話して俺も次のスタジオに行こうかなと思った時、「そうや」とtetsuくんが思い出したように続けた。
t「ユッキー、今月誕生日やん?」
y「うん」
t「結婚して初めての誕生日やろ?」
y「そう、だね。うん、そうだった」
水城とは長い付き合い。
でも、そうだ、結婚して最初の誕生日か。
t「ツアー中だから慌ただしいよなぁ」
y「国内行ったり来たりだもんね」
t「水城ちゃんとずっと一緒に仕事でいれるから、まぁ、それはそれでヨシなんかな?」
y「まぁ、うん」
t「夜も過ごせるしな」
ニヤリと笑うtetsuくん。
水城と一緒にいるようになってからこういうやりとり多いよね。
y「いつもとちがうベッドだしね」
t「あははっ!燃えるよな?」
y「燃えるね」
t「あはははっ!あぁ〜あ、水城ちゃん、たいへんやなぁ。ライブで疲れてるのに夜のお相手は激しいし?次のライブでは水城ちゃんに栄養ドリンクでも差し入れたろ」
スッキリ下ネタで締めたところでtetsuくんはまたなーといなくなった。