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□after episode 2
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初めて入る海外のお城。
中はひんやりとしてた。
続く螺旋階段。
上りきるとテラスのような場所に出て、外を見渡せた。
「広い森が見えるね」
ｙ「よくこんな場所に作ったもんだよね」
「うん。こういう世界遺産とか観光名所になるものって『どうしてここに？』っていうものが多いよね」
風が気持ちいい。
隣に立つユキを見て、本当に一緒に旅行にきているんだってやっと実感できた。
ｙ「どうした？」
「ううん」
ｙ「素直に吐いたほうがいいよ？」
「…隣にユキがいてうれしいなって思ったの」
笑って見上げたら一瞬、太陽が隠れた。
唇によく知ってる感触。
ｙ「こういうところで人目を気にしないでキスできるのっていいね」
「…うん」
繋いだ手をぎゅっと握った。
握り返してくれるのがうれしかった。