casual dream

□first love -15-
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『幸宏くん、聞いてるの?』







優衣が俺の顔を覗き込んでいる。



y「あ、ごめん」



まったく話を聞いてなかった。
一緒に帰るようになって一週間。
今日も駅まで彼女を送っていた。



『バレンタインの日、どうしよっかって話してたのに』

y「・・・」



そうだよ。
もう少しでバレンタイン。
なのに、どうして俺・・・。
気分は下がる一方。


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