《TOA》自分を見つめ直す物語

□目指すはケテルブルク
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オラクル騎士団、本部。
第一模擬戦闘用ホール。



団員同士の組み手や、剣での訓練などに使われるそのホールは、天井もかなり広くとられており、開放感がある。


譜業の実験や、譜術の練習、ザレッホ火山の地殻変動にも耐えれる程頑丈に作られたそのホール。

もはや、大規模な音素爆弾でも破壊するのが困難な程、強固である。




しかし、そのホールが今、悲鳴をあげていた。


「はぁぁ!
アカシック・トーメント!」


「くぅっ!」


シンクが作り出した、光の刃が天井や壁を切り刻む。


「無理だと言っているだろうが!」


バックステップで下がりながら話すヴァンに、シンクは追い撃ちを掛ける。


手甲と剣が激しい火花を散らす。





「ふん、嫌でもいいって言わせてやるからね!」


「ぐっ!」


鋭い連撃を放つシンクにヴァンは防戦一方を余儀なくされていた。
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