\zzz/
□individualists
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高杉とあたしは付き合っている。
知っている人はいるが、公認という程ではない。
隠す気なんて毛頭ない。
でも、だからと言って自分から言う気もない。
聞かれたら、答えるけど。
高杉という男は、クラスの人と上手くやってるとはお世辞にも言えない。
というより、学校に来ない。
来ても殆ど屋上で寝てばかりだから、彼の口からこの話が出る事もない。
あたしはちゃんと授業に出てるから、学校で話したりすることはまずない。
けど、毎週金曜日は学校帰りに高杉の家に寄る。
ごく稀に一緒に帰る時もあるけど、大体は放課後あたしが一人で行く。
私達は概ね個人主義だから、二人でいてもそれぞれ別のことをやったりする。
それじゃ一緒にいる意味ないとか言われたりするけど、この場合ポイントなのは『同じ空間にいること』だ。
そんな個人プレーに飽きたら、どちらからともなく体を重ねる。
今日も、そう。
今日も彼は休みだったから、一人で高杉の家に行く。
あたしは読み掛けの村上春樹の文庫本を開き、高杉は真っ黒なDSを開いた。
今日。
先にキスを仕掛けて来たのは、高杉だった。
「なァ、ヤりてぇ」
「どうぞ?」
そしてあたしは、ベットに押し倒される。
より深く相手の口内を侵そうと、何度も角度を変えて舌を伸ばす。
高杉の白い手は制服の上からあたしの胸を揉みしだき、その内にブラウスのボタンとブラジャーのホックを器用に外して直に胸の中心を摘んだり弾いたりし始める。
やがてその手は下腹部に移り、スカートの中に入ってきた。
布越しに愛撫される感覚が何だかもどかしくて、自然に腰が動いてしまうのを止められない。
「クク…相変わらずヤラシイ体だなァ?腰揺れてんぞ」
「う…るさい、」
いくら否定の言葉を口にしても、現実は変わらず。
ゾクゾクっと悪寒にも似た快感が、背中を駆け抜ける。
ドロリとした感触。
快感を感じる程、あたしはトロトロに溶けていく。
スカートの中の下着は既に脱がされている。
中心を弄られ、中に指を出し入れされたり激しく掻き回される。
有り得ない程の快感に、目の前がチカチカする。
頭が、クラクラする。
激しく濡れて、クチュクチュと卑猥な水音を立てている。
その音にすら、感じてしまう。
口から漏れる喘声も抑えられない。
自分のそんな声にも、快感を感じてしまう。
もう、限界が近い。
「…濡れすぎ。
挿れる前に一回イっとけ」
高杉の口角が吊り上がり、ニヤリと笑った。
「も…ム、リ」
「イけよ」
身元で囁く低い声にゾクっとして、あたしの中で何かが弾けた。
浅い呼吸で何とか酸素を取り込み、息を整えようとする。
けど、それを待たず高杉の゛ソレ゛が膣内に入ってきた。
「……っ、きつ…力抜けよ」
「ム、リ」
漸く、全てを飲み込んだ。
先刻迎えた絶頂の余韻が抜けきらず、いつもより敏感に感じてしまう。
それで更に濡れる恥部。
「…スゲ、締まる」
ズンズンと最奥を突き上げられると、キュっとキツく締め付けてしまう。
「…っ、はぁ」
「…そんな煽んな、」
その顔はほぼいつも通り、冷めていて全てを見下すような嘲笑。
それが悔しくて、あたしは自分から上に跨った。
「…交代、次はあたしが上」
突然体位を変えたことに多少は驚いたのか、口元から笑みが消えている。
しかしすぐにいつもの顔に戻った。
本能のままに腰を振って、自分のイイ所に擦りつけ突き上げる。
ふと、高杉の顔を見る。
ゾクゾクした。
彼もまた、余程余裕がないのか。
いつもの笑みは消えて、隻眼は細められ、口元はは切なく苦しそうに歪んでいる。息も荒い。
「…ね、」
「あァ?」
高杉があたしにしたように、あたしも彼の身元に口を近付けて囁いた。
「…その顔、スキ」
言うと同時に腹に力を入れて何度か締め付けると、彼にしては珍しくあっさりと白濁を吐き出した。
同時にあたしも激しく奥を突かれ、本日2回目の絶頂。
動くこともままならず、繋がったまま二人で必死に酸素を取り込む。
高杉がここまで息を乱すのを見るのは、これが初めてかもしれない。
「…お前、アレは反則だろ」
(スゲェゾクゾクした)
(そう)
(俺もオマエの感じてる顔、好きだぜ。スゲェそそる。苛めたくなる)
(あたしもだよ)
(ククッ…結局は似たもの同士って訳か)
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初エロ\(^O^)/
反省はしているが、後悔はしていない(^ω^*)
いや…あの、何か、
す い ま せ ん で し た !