ながいおはなし

□何だかんだで協調性って意外と重要
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約3分半の曲が終わって、ヘッドホンをはずした高杉に早速感想を聞いてみた。










「どうだった?自分で言うのもアレだけど中々いー感じだと思ったんだけど」










個人的にはかなり良かったと思う。










しかし、高杉の口から漏れたのはそんな自己満を崩すのに十分すぎた。










「ヒデェな」










「え!?何で?何処が!?」










「オマエが突っ走りすぎ。リズムも糞もあったもんじゃねーな。





オマエ一人でやってる訳じゃねーんだ。もっと他のパートに合わせろ」










「うーん…何かイマイチよく分からなくて」










はぁ、とあきれたように盛大なため息をついてしばらくぼんやりしてから、おもむろにヘルメットを私めがけて投げてよこした。










「とりあえずソレかぶって後ろ乗れ」










驚きながらも言われたとおりに、ヘルメットをかぶって後ろに跨った。
ヘルメットはあたしには若干大きくて、ズリ落ちてくると前が見えなくなる。










「背中捕まれ。落ちんなよ」










一言言ってからエンジンをかけて、バイクは走り出した。












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