SIDE BASARA

□秘密だよ 2人だけのCOMET
1ページ/2ページ

どぉーん、と先生が竹を取り出す。

「みんなでお願い事をしましょう!!そーゆー訳で、紙を配りまーす♪」

みんな何だかんだ言いつつもノリ気だ。
あたしも何かお願い事しようかな。

「お前、何その願い事」
「元親こそ。ってか、七夕で『お金持ちになりたい』っていう願いはいけないんだよ」
「うげっ、そうなのか!?」

そうなんですよ?
ワタクシ嘘言いませんよ。

「大体お前、『彦星様に出会えますように』ってなんだよ」
「ステキな彼氏ができるといいなーと思いまして」

まあ想い人は目の前にいるんだけど。
奴はやたらモテますからねぇ。

「あんたと違ってモテない人種だから他力本願」
「…ったく」

願いがよく叶いそうだから、ちょっとでも高いところに…と思ったら。

腕つかまれた。

「お前みたいにブッサイクな織姫なんて貰い手いないだろうから、俺が彦星になってやるよ」

いかにも仕方ないな、な感じ。

「し、しょーがないから、あんたでガマンしとく」

内心ではものすごく嬉しくて、ドキドキが止まんない。

「短冊に書いた願い事、変更だな」
「うん」

書いたお願いはもちろん、


『織姫と彦星が
ずっと一緒にいられますように』







→あとがき→
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ