SIDE BASARA
□秘密だよ 2人だけのCOMET
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どぉーん、と先生が竹を取り出す。
「みんなでお願い事をしましょう!!そーゆー訳で、紙を配りまーす♪」
みんな何だかんだ言いつつもノリ気だ。
あたしも何かお願い事しようかな。
「お前、何その願い事」
「元親こそ。ってか、七夕で『お金持ちになりたい』っていう願いはいけないんだよ」
「うげっ、そうなのか!?」
そうなんですよ?
ワタクシ嘘言いませんよ。
「大体お前、『彦星様に出会えますように』ってなんだよ」
「ステキな彼氏ができるといいなーと思いまして」
まあ想い人は目の前にいるんだけど。
奴はやたらモテますからねぇ。
「あんたと違ってモテない人種だから他力本願」
「…ったく」
願いがよく叶いそうだから、ちょっとでも高いところに…と思ったら。
腕つかまれた。
「お前みたいにブッサイクな織姫なんて貰い手いないだろうから、俺が彦星になってやるよ」
いかにも仕方ないな、な感じ。
「し、しょーがないから、あんたでガマンしとく」
内心ではものすごく嬉しくて、ドキドキが止まんない。
「短冊に書いた願い事、変更だな」
「うん」
書いたお願いはもちろん、
『織姫と彦星が
ずっと一緒にいられますように』
→あとがき→