銀と金のマテリア【短編集】


□Nobody Else
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今まで、あらゆる感情というものを封じ込めてきたのに
ある日突然、一気に溢れ出てしまった。
どう制御したらいいのか自分でも分からなくて、
何日も何日も自分自身と闘う日々が続いた。
苦しくて苦しくて、
ご飯なんて食べてる場合じゃなかった。
そうして、やっと落ち着いてきた時、アンタの笑顔を見てしまって、
再び心がかき乱される。
近い。
本当に近くにいるのに、
遠いんだ。
手を伸ばせばすぐ届くのに、
届かない。


泣きたい気分。
叫びたい気分。
何かを思い切り殴りたい気分。

暴走する心臓をなんとか抑えて、なんでもないかのように笑うことの、
なんと辛いことか。
時々、切なさに押しつぶされそうになりながら、
ギリギリの状態でアンタの前に立っている。

アンタはもう気付いているかもしれない。
そう思うと、逃げ出したくなる。隠れてしまいたくなる。

だけど…だけど。

それ以上に、
アンタのそばにいたいんだ。




だけど今ここにアンタはいない。
俺も遠征に行きたかったけれど、
こればかりはどうにもならない。

遠い地で同じ空気を吸って、同じ空を眺めているだろうアンタを想いながら。
静かに自分と向き合うのも……悪くはない。

無事帰ってきたアンタを笑顔で迎えられるように。
今のうちに泣いておこう。


=end=



▼あとがき▼
意味不明散文ですみません;
セフィクラかザックラか……ご想像にお任せします。
しっかし…クラぼん弱々だなぁ。ちとやりすぎたかな(^^;




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