綱溺愛

□-初恋-
3ページ/10ページ




「綱吉くん、今日は逢えて嬉しかったです」

ニコニコと心から嬉しそうにその男は沢田綱吉に笑いかけた。


「俺も、う、嬉しかった!骸元気そうだし…」


「あの男は確か…ろ、六道骸?な、んで…」
僕は気付かれないよう急いでバイクを止め、彼らから見えない家の壁の裏に隠れた。


「今度は…いつ逢える?」
顔をうつむき泣きそうに目を潤めた。
「…いつでも。きみが望めばどこへだってきみの元へ行きますよ」



聞キタクナイ聴キタクナイヤメロヤメロヤメロヤメロ!!



彼らはまるで恋人同士のような会話を続ける。
「僕の綱吉くん…」
心から愛しそうに独特のあの目を細め、突如沢田綱吉を抱き締めた。
「骸…」
沢田綱吉は嫌がる気配などなくむしろ嬉しそうに笑い


「また逢えます。必ず逢いにきます。ね今度はデートしましょう?僕達恋人同士になってから二人きりでどこも行ってませんし」






















絶望という感情が僕を襲った。

次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ