刹那連鎖
□魔法使いと死ぬ気の炎〜入れ替わり薬!?〜
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「……何考えてるんだ、リボーン?」
と、リボーンの部屋に呼ばれたいつものメンバーを代表して、綱吉が訊ねる。
「別に何も?ただ、いいお茶を貰ったからな、いつも頑張ってる事への御褒美として分けてやろうってんだ、大人しく飲みやがれ」
なぜそこまで上から目線になるのか。
綱吉達の前には、1つずつティーカップが置かれていて、中には赤みがかった透明な液体が入っていた。
それを飲め、と言うのだがいかんせん怪しすぎる。あのリボーンが何の見返りもなく綱吉達に何かをあげるような真似をする筈がないからだ。
「本当のところはどうなんです?」
骸がため息を吐くが、リボーンは何でもないを繰り返して。
「……仕方ない、飲むか。飲まなきゃ帰してくれなさそうだしな」
綱吉の一言で、全員覚悟を決めたのかそれぞれ嫌そうな反応を返して、ティーカップを手にとる。
そのまま一気に全て飲み干した。
「……飲んだな?」
ニヤリ、とリボーンが悪そうな笑みを浮かべて綱吉達を眺めて。
「リボーン!?お前何……」
途中まで言ったところで、綱吉が倒れ込んだ。綱吉だけではない、先程液体を飲んだ5人も気を失って倒れる。
リボーンはその様を眺めつつ、ティーカップを片付けるのだった。