刹那連鎖
□魔法使いと死ぬ気の炎
〜とある生徒の異常邂逅[ナイトメア]〜
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これは、とある一日のお話。
「ホントに行くんですか!?」
「しょうがないだろ、それが俺らの役割なんだから!」
「アンケートの八割が、彼等の密着取材でしたしね……」
と、こそこそ会話を繰り広げるのは、ホグワーツの、いわゆる新聞部の部長以下二名。
部長の名はアッシュ。6年生で、レイブンクロー。
続いて、紅一点のリーシャ。5年生で、ハッフルパフ。
最後に、敬語のクロード。6年生でスリザリン。
彼等が何を悩んでいるかと言うと。
先日、全校生徒及び教師を対象にしたアンケートを行ったのだ。
今後、どうして欲しいかについて。
そのうちの約八割が、クロードの言うように『彼等』の密着取材だったのだ。
「密着取材って……私怖いんですけど!」
「そう言うな!俺だって怖い!沢田綱吉に近づいただけで雲雀さんには睨まれるし、あいつら怖いし!」
……3年も下の相手をさん付け(以下略)
と、これでわかったように密着取材の相手は綱吉達である。
……教師陣にも、半数近く希望者がいたらしい。
「……とにかく埒があきません。ほら、アッシュ。取材許可を取りに行ってください。俺達の代表として」
「お、俺が!?」
「そーですよ!私達の部長なんだから行ってください!」
リーシャからも詰め寄られ、アッシュは内心びくびくしながらも、綱吉達のいるテーブルに向かうのだった。