Little Aid × Panic Pallette

□Honey Happy Halloween
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ピンポーン


チャイムに呼ばれて玄関へ急ぐ
ドアを開けたとたん


「Trick or Treat!!」

カボチャのランタンを持った葛ちゃんが満面の笑みを浮かべていた


「びっくりした? ハロウィンだから仮装してるの。似合う?」


ナイトメアのジャックの仮装で、くるりと回ってみせる


「かっこいいよ」
「ホントに?」
「うん」

薔薇色のほっぺたで
目をキラキラさせた
葛ちゃんは
どちらかというと
かっこ可愛い…かな?


「というわけで、お菓子とイタズラ、どっちがいい?」


えっと…
何かあったかな?
お菓子の戸棚を探すと棒付きキャンディがあった

ちょっと子供っぽいかなぁ……
でもこれしかないし、いいよね?




「はい、どうぞ」

丸い大きな棒つきキャンディを渡すと


「ありがと」
ちゅっ


「!!」

ほっぺたにキスされた


「あ、赤くなった。可愛いなあ」
「葛ちゃん!!」
「あははは。ごめんごめん。お詫びにはいコレ」


袋いっぱいのお菓子を渡される


「たぶんこれからまだ何人か来ると思うけど、俺以外にイタズラされちゃだめだよ?」

最後のセリフは耳元に囁いて、葛ちゃんはマントをひらりと翻した

「じゃあね。チャオ☆」
「うん、またね」

ばいばい
手をふってお見送り

残された頬のキスと
大量のお菓子

…また誰か来るかなぁ?




ピンポーン

また玄関のチャイムが鳴る


.
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