ピアノの森小説

□星空
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一ノ瀬の呼吸が落ち着くまで、私はその綺麗な髪を撫でていた。
「バカ阿字野・・・」
恥ずかしそうに、一ノ瀬が瞼を伏せる。
「あんま無茶すんな」
確かに、こんなに未発達な身体に快感を与えるのは早すぎる。
心の方だって、まだまだ子供だ。
「カイが可愛いすぎて、つい止められなくなってしまった」
私は悪戯に笑って、言い逃れをする。
そんな戯れ言に、一ノ瀬は不貞腐れた顔だ。
「大人なんだから、少しは自重しろよ」
到底無理な要求だな。
「大人だからこそ、抑制がきかなくなるんだ」

私はその言葉通り、一ノ瀬の下肢に顔を寄せた。
そして先程吐き出した精を舐め取るように、未熟な陰茎に舌を這わせる。
「や・・・!阿字野っ、そんなん舐めんな・・・!」
「カイの精液、美味しい」
ぴちゃぴちゃと舐め回すと、一ノ瀬が羞恥の余り、思わず顔を背けた。
自分の中心を這う舌に、幼い身体が再び疼き始める。
「や、やだっ・・・、あっ、・・・」
一ノ瀬が軟弱に、私の頭を掴んで引き剥がそうとする。
茎を全て舐め尽くすと、それを口に含んで舌先でなぶる。
「ひ、・・・ああっ!あっ、あんっ・・・!」
先端を責めると、ビクビクと細やかな腰が跳ねる。
一ノ瀬が快楽に取り込まれてきたことがわかると、前から唇を離した。
今度は手で軽く握り込んで、くちゅくちゅと扱いてやる。
「あ、・・・あんっ、や・・・!」
下肢に広がる気持ち良さに、一ノ瀬が上気した顔で喘いでいた。

私は一ノ瀬の様子を確認すると、前を弄りながら、初めて後ろに舌を這わせてみる。
「え、・・・んんっ!んっ、・・・あ」
後ろに触れるおかしな感覚に、一ノ瀬は困惑気味に声を出した。
そこにゆっくりと蜜を塗り込んで、念入りに入り口をほぐす。
「やだっ・・・!やめてっ、・・・阿字野!」
私が何をしようとしているのか気付いて、一ノ瀬が抗議の声を上げる。
その声を止めさせるべく、少し強めに茎を扱いた。
「ああ、あんっ!あっ、あ、・・・やあ」
気持ち良さそうに声が洩れると、私は後ろに舌を捻じ込んだ。
なるべくそこから意識を逸らすように、前もたっぷりと苛めてやる。
「あんあんんっ!きもちいい・・・っ!」
一ノ瀬は、どっちを弄られてるのかわからないらしく、ひたすらに可愛く喘いでいた。

中を舌でぬるぬると出入りさせると、次第にそこが反応してくる。
「あ、ああっ・・・、阿字、野・・・っ」
快感を与えられ続けて、一ノ瀬の幼い身体は、もうトロトロにとろけていた。
一ノ瀬が抗議をやめたのをいいことに、後ろから舌を抜いて、代わりに指をあてがう。
前を扱きながら、ゆっくり、ゆっくりと、一本だけ後ろに埋め込んでいく。
「ああっ・・・、あ!・・・や、やだあっ・・・!」
一ノ瀬は違和感を覚えながらも、前を弄られる気持ち良さに神経が集中してしまっている。
指の半分ほどを咥え込ませると、私は一ノ表情の顔を窺った。
「痛くないか?」
「あ、あっ、・・・わ、わかんな・・・っ!」
痛くはないらしい。
私は一ノ瀬の顔を見ながら、小ぢんまりとした蕾を責めてみる。
できるだけ後ろで感じてもらえるように、前は軽く握り込むだけ。
「あ・・・、んんっ、・・・」
じっくりと、指を浅く出し入れさせると、一ノ瀬の喘ぎ声が弱くなってきた。
すかさず前を弄り回して、再び快感を湧き起こしてやる。
「いやっ、やああっ!・・・あっ、あっ、ああっ!」
一ノ瀬が甘美に囚われると、また後ろを擦り付ける。
それを繰り返し続けると、一ノ瀬は明らかに後ろで感じ始めていた。

私の指は、もう根元まで蕾に食い込まされていた。
前を弄ってあげなくても、一ノ瀬は後ろだけで甘い鳴き声を洩らす。
「あんんっ、あんっ・・・、だめえ・・・」
ゆるゆると後ろを抜き差しすると、一ノ瀬が華奢な下肢を捩って僅かに震える。
私の指を咥え込みながら乱れる一ノ瀬が、たまらなく可愛い。
試しにもう一本、指を潜り込ませてみる。
「ひんっ!ひっ、・・・あ、や、・・・やだっ!」
途端に一ノ瀬がいやがって、子供の身体を強張らせた。
少々可哀想だとは思ったが、私の欲情は止まらず、無理矢理に奥まで咥え込ませる。
「いやっ、いやああっ!あ、ああっ・・・!」
一ノ瀬が瞳を潤ませて、私に訴えかける。
「本当にいやなのか?」
「や、や・・・、だって・・・っ!」
中で指を折り曲げると、細い腰がビクビクと跳ね上がる。
「ああっ、・・・あ、ああああっ!!」
出し抜けに、一ノ瀬の未熟な茎が精液を吐き出した。


後ろでイかされてしまった一ノ瀬は、茫然と天井をみつめていた。
「カイ」
私が呼ぶと、一ノ瀬がようやくこちらに視線を向けた。
「せん、せ・・・」
私はホッとして、一ノ瀬の身体を抱き締める。
「無理をさせてすまなかったな」
一ノ瀬が次第に意識を取り戻してくると、おずおずと私の肩に手を添えた。
小さく愛らしいその手が、私の心をさいなむ。
「カイ、・・・ごめん」
「・・・なんで謝んだよ」
気恥ずかしそうに、一ノ瀬が瞳を揺るがす。
小さな手が肩から離れると、私の頬を撫で上げた。
「そんな顔すんなって」
一ノ瀬が、いつもの笑顔を投げる。
私とふた回り以上も違う幼な子に、慰められてしまうとは。
「それに・・・、すっげー気持ち良かった・・・」
はにかんだ表情で、一ノ瀬が可愛いことを言ってのける。

「もう一度、してあげようか?」
私も懲りない男だ。
一ノ瀬の下肢に手を遣ると、悪戯に腿を撫で回す。
「うわ、バカ!学校行けなくなるだろ!」
慌てたように、一ノ瀬が私の手を捕まえる。
それもそうだな。
私も一ノ瀬の横に寝転ぶと、幼い身体を抱き寄せる。
「朝まで抱いてていいか?」
「・・・・・好きにしろよ」
言い淀みながらも、一ノ瀬は私の身体に腕を回した。

「おやすみ」
額に柔らかくキスを落とす。
まどろんだ瞳で、一ノ瀬も言葉を返した。
「・・・おやす、み・・・・・」
私の腕の中で、静かに寝息を立て始める。
一ノ瀬は、すでに夢の世界にいざなわれていた。

無邪気な顔で眠る、愛しい恋人。
おまえは今、どんな夢を見ているのだろう。
可愛らしい寝顔を見ながら、わたしもいつしか眠りに就いた。


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2008.06.05
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