ロック受話A

□隙
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昼食後、船員達は広間で各々くつろいでいた。
次の目的地までは結構な距離があるため、暇な時間を潰すのも一苦労。
俺はエドガーとチェスに興じていた。
「エドガー、このゲーム、なんか賭けねえ?」
「・・・お前、ほんとギャンブル好きだな」
王様が駒を弄びながら、薄い笑顔を向けた。
今のところ、対局は二勝二敗。
このゲームも五分五分ってとこか。
「俺が勝ったら、ロックよこせよ」
煙草をくゆらせながら、無茶を吹っかける。
エドガーがムッとして俺を見た。
あ、怒ってる。
「冗談だって」
先程取られた仕返しに、俺はクイーンでヤツのナイトを奪う。
お互いの持ち駒も、残り少なくなってきた。
「で、セッツァーは何を賭けるんだ?」
次の戦略を思い描くように、エドガーが腕を組む。

「つまんなーい」
女子供同士でトランプをしていたリルムが、うんざりしたようにカードを投げ出した。
「もうトランプ飽きた・・・」
「じゃあ次は別の遊びにする?」
ティナが優しくリルムに話しかける。
ガキが・・・。
おとなしくままごとでもしてろや。
リルムが何か閃いたように、嬉しそうな顔をした。
「かくれんぼしたーい!」
おいおい、何時代の遊びだよ。
俺の船で幼稚なことすんなって。
ティナが船員を見渡して、にっこり微笑む。
「そういうことだから、全員強制参加ね」
仕切んなてめー。
俺は無視して駒を進めようとすると、
「真面目にやらないと似顔絵描くぞー」
恐怖の一言。
諦めたように、エドガーも立ち上がる。
「このゲームはお預けだな」
クソッ、俺の方が優勢だったのに。


リルムとティナが鬼役をするらしく、数を数え始めた。
ご丁寧に、バニシュ禁止ときやがる。
広間にいたメンツはそこそこ楽しそうに、ファルコン号内に散らばっていった。
マジやってらんねえ・・・。
しょうがねえから、童心に帰って付き合ってやるか。
つーか隠れるならあそこしかねーだろ。
俺は迷わずエンジンルームに向かう。
その隅の一角には、行き止まりに見えるが、人が入れる小さな空間がある。
ここなら近付いて覗き込まなければ、絶対に見付からない。
ダリルがなんの目的で作ったのか、俺にはわからないけどな。
その場所は俺しか知らないはずだった。
「ちょっ、もう見つかったのかよ!」
意外なことに、ロックがそこに潜んでいた。
「俺もここに隠れようと思ったんだよ・・・なんでてめーがこの場所知ってんだ」
上では捕獲作業が始まったのか、バタバタと足音がしていた。
今更他の場所探すのもめんどくせえ。
「まあいい、俺も邪魔するぜ」


その隙間は、ようやく大人二人が入れる程の広さだった。
「この野郎!どこ触ってんだよ!」
後ろ向きで窪みに押し込まれたロックが怒鳴る。
俺はロックに抱きつく格好で、身体に手を回していた。
「でけー声出すな、見付かっちまうだろ」
エンジンルームは機械の作動音で、多少の話し声なら人が来てもバレない。
「この近くに、ガウも隠れてんだからな」
変なコトしたら唯じゃ済まさないというように、ロックが背後の俺を睨む。
なに、そのおいしい展開。
そんなの言わなきゃいいのに、ほんとバカ。
すげー悪戯したい。
ていうかしちゃお。

俺は目の前にあったロックの耳元に、唇を寄せて囁く。
「なあ、・・・ムラムラしてこねえ?」
「しねえよばかっ!ここ出るから退け!」
狭い隙間で、ロックがもがく。
「気持ちイイことしようぜ?」
俺は背後からタンクトップの裾に手を差し込んだ。
そのまま胸に手を這わせ、ロックが感じてしまう突起を探す。
「やだっ・・・、さわんなボケッ!」
身動きが取れないながらも、ロックが俺の手を剥がそうとする。
俺の指が、その僅かに突き出た先端に触れた。
「あっ、あ・・・!」
「ロックの乳首見っけ」
そこを摘み上げて、キツく捏ね回してやる。
「やんっ、や、・・・やめろ、セッツァー!」
ロックの手が、服の上から俺の手を握り締める。
「やべえ・・・これ、マジ興奮する」

乳首をなぶりながら、今度はロックの耳を舐める。
ときおり歯を立てて、一層欲情を煽らせた。
「あ、あ、やだっ・・・、やっ」
俺は下肢に手を遣ると、ロックの前を撫で回す。
「こっちもこんなに勃たせといて、よく言うぜ」
「んんっ・・・!はあ、まじ殺す・・・っ」
ロックのそこはすでに膨張して、フロント部分を押し上げていた。
この緊迫した状況が、ひときわロックをけしかけているようだった。
「ほんと、やーらしい身体」
当然のように、俺の顔はにやけてしまう。
胸に当てた手を広げ、片手で両側の乳首を弄ってやる。
「ああ、あ、だめっ・・・!」
そして空いた右手で、ロックのズボンの釦を外した。
「てめーっ、・・・ふざけんな!」
抗う声は聞かなかったことにして、そのまま中に手を入れる。
「あんっ、・・・や、やあ・・・!」
「うわっ、もうぬるぬるじゃん」
予期せぬ実情に、俺は歓喜の声を上げた。

下着の中でそこを揉みしだいてロックを追い詰める。
「ああっ、あ・・・、も、・・・やめてっ」
潤んだ瞳が俺に訴える。
もっと苛めてやりてえ。
その目を楽しみながら、ロックの下肢をあらわにさせた。
「声聞かれたくなかったら、てめーで口塞いでろよ」
俺は厭らしく笑って、しばしの余裕を与える。
前を弄りながら、後ろにも指を埋め込んでやった。
「ひっ・・・!」
ロックが咄嗟に、自分の手で口を押さえた。
ぐちゃぐちゃに後ろを掻き乱し、ロックのそこを溶かしてやる。
「んっ、んーーっ!くっ、・・・んんっ!」
塞いだ口から、くぐもった嬌声が洩れる。
まずい、汚辱的すぎる。
同時に前も扱いてやると、ビクビクと腰が揺れ始めた。
「んんーーっ、んっ・・・!ふ、・・・ん、んっ!」
「こんな場所で感じちゃって、マジ淫乱だな」
まあ俺が強引に犯してるからなんだけど。

散々弄りまくった後ろから指を引き抜くと、せわしなく俺の昂りを取り出した。
「もっと太いもんで後ろを突いてやるよ」
ロックが涙目で、イヤイヤと首を振る。
すげえ可愛いんだけど。
「もう止めらんねーって」
俺は低く腰を落として、蕾に欲望をあてがう。
先端を擦り付けると、そのまま一気に奥まで押し込んだ。
「んんーーーっ!」
ロックがぶるっと身体を震わせ、崩れ落ちそうになる。
その肢体を無理矢理に支え、後ろを掻き回し始めた。
「ん、んっ・・・!くんん・・・っ!」
「こっちも苛めて欲しそうだな」
中をめちゃくちゃに責め立てながら、茎の先端を撫で付けてやる。
「・・・っ、んんっ!んーーっ、ん、んっ!」
ロックが切なそうに、その刺激に耐えていた。
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