ロック受話@

□病
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「ああもうムカつく!」
ロックが俺の部屋に飛び込んでくるなり、悪態を吐いた。
棚から勝手にボトルを出して一気に煽ると、苛立ったようにわめく。
「セッツァー聞いてよ!エドガーのバカがさあ!」
「いや、バカはお前だ」
煩いんだよ。
ロックは一瞬、呆気に取られる。
今度は拗ねた表情で、さらに吼えた。
「は?なんだよ、セッツァーまで!」
「痴話喧嘩の内容なんて聞きたくない」
どうせそんなとこだろ。
俺は読んでいた本に、静かに目を戻した。
ロックは何か言いたそうに口を開きかける。
俺が読書を決め込むと、諦めてソファに座り込んだ。
ロックは相変わらずイライラしながらボトルを仰いでいた。
「こんなとこにいたら、お前のナイトが心配するぞ」
本から視線を離さずに口を吐く。
「あんなやつ・・・知らない!」
ダンッ!と、酒瓶をテーブルに叩き付けた。

俺はため息を吐いて本を閉じた。
そのまま椅子を離れると、ロックの前で立ち止まる。
「お前、こないだ俺に何されたか覚えてないのか?」
ソファの背もたれに手を掛けて、上から覗き込むように問う。
「・・・忘れるわけ、ないだろ・・・」
バツの悪そうな顔で、頬を赤くして言い淀む。
それでもロックがめげずに続けた。
「だって・・・!エドガーの事知ってるの、セッツァーしかいないし・・・」
ほんとにバカだ。
危機感も何もあったもんじゃない。
こんなんだから、あんな簡単に俺に食われちまうんだよ。
「じゃあ俺に抱かれる覚悟があって、こんな夜中に愚痴吐きに来たのか?」
ニヤリと笑って、わざと意地の悪い質問をする。
ロックが俺を睨んだ。
しかし次の瞬間、寂しそうに呟く。
「・・・もうエドガーの事なんて、どうでもいいよ」

「セッツァーがしたいなら、すればいい・・・」
投げやりな態度で酒を流し込む。
こいつは、誰かにすがりたかったんだろうな。
温もりが欲しくて、俺のところへ来たってことか。
それとも・・・エドガーへの当て付けか?
だが俺はそんな隙を見逃さない。
「ではご好意に甘えさせてもらおうかな」
飛んで火にいるなんとやら。
せっかくだから、ロックの弱った部分を利用させてもらう。
俺はロックの脇腹に手を這わせて、上着をたくし上げた。
「え、・・・まじですんの?」
焦ったように、身体に触れた俺の手を押さえた。
あんだけ虚勢張っといて、今更怖気づいたか?
「お前のことは好きでもないが、お前の身体は具合がいい」
口付けようとすると、反射的に顔を背ける。
「キ、キスはしないで・・・っ」
「俺の気分次第だ」
クスッと笑って、肩口に顔を埋め込んだ。


ロックは少し緊張した様子で、俺の愛撫に身体を強張らせる。
「・・・っ!・・・・・」
声を出すまいと、ロックは下唇を噛み締めていた。
俺は親指と人差し指をロックの口に入れ、無理矢理抉じ開けさせる。
「声、訊かせろ」
胸に舌を這わせ、果実を啄ばむ。
「あっ、あ・・・」
控えめに喘ぎが洩れた。
胸を舌で突付きながら、咥えさせた指で口内も犯す。
内側から歯列をなぞり、舌の裏側をまさぐった。
「あっ!ふあ・・・あ」
陵辱的な事をされるのが好きなのか、ロックは酷く感じたように体を震わせる。
こいつ、ほんとに淫乱だな。
どんな風にエドガーに仕込まれたのかは知らないが、相当辱められてるんだろう。
舌の腹で乳首を擦り上げると、ロックは切なそうに声を上げる。
「あっ、んあ・・・っ、あんん!」
濡れた瞳が俺を誘う。
こいつに普通のセックスは無用だと思った。
たぶんエドガーもそうしているであろう方法で、抱いてやることにする。

ロックに咥えさせた指を口から抜いて、後ろの閉じた蕾に這わせる。
「んっ!・・・あ、はあっ」
ロックは厭らしく体を捩じらせた。
指は差し込まず、そこを緩く撫でてやるだけ。
ロックの唾液が絡んだ指が、くちゅくちゅと卑猥に音を奏でていた。
「あっ、あっ・・・セッツァー・・・!」
期待に頬を紅潮させ、可愛らしく俺にせがむ。
俺はこいつをイかせてやるつもりなど、全くなかった。
ただロックの、艶っぽい声だけが訊きたい。
「なあ、いつもエドガーにどんなことされてんだ?」
蕾の表面だけを弄りながら、足の付け根に唇を落とす。
そして付け根から、陰茎の周りを舐め上げた。
「あっ、・・・し、知らな・・・っ」
「ほら、言えよ」
茎の根元をギリリと握る。
「ひっ!ああっ・・・・!」
腰をビクッと揺らして喘ぐ。
触れてもいないのにそこは勃ち上がり、歓喜の涙を零していた。
「ヤツのことだから、かなり手酷くやられてんだろ?」
「ちが・・・っ、そんなの・・・・」
根元を掴んだまま、尚も蕾を弄くり回す。
「教えてくれたら、ここを突いてやるぜ?」

浅い快感に焦らされて、ロックは諦めたように言葉を紡いだ。
「いっつも・・・意地悪ばっかり、する・・・」
俺は顎を杓って、続けるように促がす。
ロックは視線を逸らして顔を赤らめた。
「・・・・恥ずかしいこと、言わされたり」
言い終わらないうちに、蕾に指を突き立てた。
「ひあっ!あっ、あんっ・・・!」
「は、お前も災難だな」
中をぐちょぐちょに掻き回す。
内壁が指に絡み付いてきて、限界が近いのがわかる。
「あんんっ、あ、・・・セッツァ・・・っ!」
「で、お前もそうされるのが好きなのか?」
ロックは反論もせず、ただ俺の指に喘ぐだけだった。
否定しないってことは、当たってんのかよ。
エドガーの性格からして、こういう従順で、反抗的なヤツが好きなんだろう。
苛め甲斐のない対象には興味無さそうだからな。

俺はロックの頭からバンダナを解いて、それを根元にキツく結び付けた。
これで、勝手にイくことはできない。
「や、やだっ!セッツァー、はずして・・・っ!」
外すも何も。
こんだけキツく結んでしまっては、鋭利な刃物でもなければほどけない。
・・・ハサミ、どこに置いてたっけ。
「どうせエドガーにもやられてんだろ?」
「・・・・・」
無言の答え。
やっぱりか。
「苛められるのが悦いんだよな?」
「で、でも・・・っ」
ロックが泣きそうな顔で俺を見る。
その表情に触発された。
俺は両方の乳首を摘んで捏ねくり回す。
「いやっ!あ、あんっ、あっ!」
「ここだけでイかされたりもしたのか?」
「・・・・・」
またかよ。
そんなもん否定しとけばいいのに。
でも、エドガーにそう躾けられちまったんだろうな。
つーか俺の欲望を駆り立てんな。

目の前の痴態と渦巻く妄想。
俺は我慢の限度を越えて、ロックの後ろに自身を埋め込んだ。
「やあああっ!あっ、あん!・・・いやあっ!」
そのまま乳首も弄りながら、ゆるゆると腰を動かす。
滴る蜜を吸って、青いバンダナが色を変えていた。
「嫌じゃなくて、気持ちイイ・・・だろ?」
「あんっ、セッツァー・・・あ、きもち、いい・・・っ!」
素直に言うことを聞いてしまうのも、あいつの教え付けか。
どんだけ仕込まれてんだよ。
それとも、元々こいつの性質なのか。
軽く揺すぶると、悲鳴が上がった。
「ひんっ!ひっ、あ、・・・やだあっ!」
快感に耐え切れず、ロックが暴れる。
酒瓶がロックの足に当たって、テーブルの上を転げた。
俺は軽く舌打ちをして、一旦動きを止める。
「くそ、ここじゃ狭すぎるな」
辺りを見回すと、手近にちょうどいい広さの台が目に入った。
ロックを抱き上げてソファを離れる。
必死に俺にしがみ付いてくる腕が可愛い。
「あっ・・・あ・・・・」
繋がったままの下肢に、ロックが小さく喘いだ。
歩く振動さえも、快感を生む。

無造作にカードの投げ出されたバカラテーブルに、ロックを押し付ける。
チップが散らばって、シャラシャラと音を立てた。
「そろそろ俺はイかせてもらうぜ」
俺はロックの腰を持ち直す。
「あっ、もお、やだ・・・っ!」
ロックが顔を歪めてしゃくり上げた。
・・・・少しやりすぎたか?
つか泣き顔が、めちゃくちゃ可愛い。
余計止めらんねーよ。
激しく打ち付けると、涙を零しながらよがる。
「あんっ、あんっ!セッツァ・・・!」
俺が唐突に口付けると、ロックは嫌がって頭を振る。
唇は、あいつのものだけって事か。
そんな些細な意地さえ壊したくなる。
抵抗する腕を押え付け、無理矢理に唇を奪う。
「ふ・・・んんっ!んっ・・・!」
エドガーへの想いを冒涜するかのように、荒々しく貪った。

延々と唾液を絡め合うキスに満足すると、俺はようやく唇を解放した。
そして夢中になって中を犯す。
「あんっ!あんっ、いやっ、やあん!」
ロックの可愛らしい声に、さらに苛めたい欲求が湧き上がる。
思わず濡れたそこを掴んで、ぐちゃぐちゃに茎を扱いた。
「ひんんっ!らめ、らめえっ!」
呂律の回らなくなった口調でロックが泣き叫ぶ。
淫猥に揺れる腰に急かされて、俺は中に精をぶちまけた。
そしてロックもビクッと肢体を震わせると、悲鳴を上げて力を無くした。
「やあああっ!!」
ロックは、精を吐けないままに達してしまったらしい。
放心状態でハアハアと呼吸を乱し、天井を見つめていた。
俺はロックの中から己を引き抜いた。
テーブルの引き出しからナイフを取り出して、キツく縛ったバンダナを引き千切る。
「あっ・・・・」
ロックが無意識に腰を揺らすと、鈴口からドロッとした精を吐き出した。


行為のあと、意識を失くしたロックをシャワーで清めた。
そしてふかふかのベッドに寝かせ、俺もそのまま眠りに就いた。
目が覚めるとすでにロックの姿はなく、微かな温もりだけが残されてた。
エドガーの元に帰ったのか。
まあいいさ。
また抱かれたくなったら俺のところに来ればいい。
俺はいつでも受け止めてやる。
この先、俺があいつを拒むことはないだろう。
あいつがエドガーの恋人でいる限り。


fin
2008.04.24
最後暗くなったスマソ
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