ロック受話@

□罠
1ページ/1ページ

ロックは酷く後悔していた。
なんでこんな事になったのか・・・。
元はと言えば全部エドガーのせいだ。
張本人のエドガーは、なにやら賭博師と揉めている。
このやろう!
順番決めるためにイカサマコインなんて出してんじゃねえ!
つーかそっちはイカサマダイスかよ!
俺の事はお構いなしか!!
今日は厄日だ・・・。


「ちょっ・・・ばか!・・・エドガー、やめろ・・・!」
ブラックジャック号の船内で、俺はエドガーに組み敷かれていた。
恋人は年中発情期らしく、隙あらば俺に手を出してくる。
「・・・っ、ダメだって!ガキもじーさんもいるんだから・・・、こんなとこで盛んな!」
実際、船内にはいつものメンツが揃っていた。
「こんな深夜に誰も来るわけがないだろう?」
たまたまエドガーと一緒にあてがわれた寝室は、一番奥まったところにあった。
それをいいことに、
「ここなら、いくら厭らしい声出しても大丈夫だよ」
とかほざきやがって。
死ね!!
この王様は、自分の欲望に正直すぎて困る。
でも一番厄介なのが、そんな状況にいつも流されてしまう俺。

「うるさい唇だ」
「な・・・!?・・・ふっ・・・んん・・・っ!」
忙しなく口付けされると、それだけで抵抗していた腕が力を失う。
たっぷりと舌を絡められ、上着の中に手を入れられた。
「あ・・・やだ、・・・ってば」
俺は半ば諦めかけていた。
エドガーは一旦スイッチが入ってしまうと、熱が冷めるまで解放してくれない。
そんな強引なトコも嫌いじゃないんだけど・・・。
「はぁ・・・っ、・・・・や・・・」
完全にエドガーのペースに乗せられていた。

まあ・・・いっか。
最近ご無沙汰だったからな。
など自分に言い訳をして、今はエドガーからの愛撫を受ける。
「んっ・・・は・・・・・エドガー」
気付いたときには衣服を全て脱がされていて、素肌がシーツに触れる。
熱を帯び始めた体に、冷たい布の感触が心地良い。

コンコン
不意に、ノックの音。
ドキリと心臓が跳ね、一瞬思考が停止する。
ノックの音に対応せずにいると、扉の向こうから声が聞こえた。
「いないのか?入るぞ?」
セッツァー・・・・!?
え、あ?・・・・えええええ!?
ヤバイ、どうにかしろよエドガー!!
そんな心の叫びも虚しく、勢いよく扉が開く。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
なんとも気まずい空気が流れた。
その場面を目の当たりにして、ギャンブラーはしばし固まっていた。
一糸纏わず肌をさらけ出し、エドガーに押し倒されてる俺。
言い訳の仕様がない・・・。
「すまない、営み中に失礼したな」
セッツァーは顔色も変えずにそう言うと、扉を閉めて出ていった。
わーわーわーわー!!!
営みってなんだよ営みって!!
いや実際そうなんだけど!
「ちょ、待てセッツァー!」
つか何でてめーも追いかけてんだよ!!
エドガーがセッツァーの後を追い、俺はひとり部屋に取り残された。

俺と王様の関係は、誰にも話していなかった。
こんな形でバレることになるなんて・・・。
思えば危ない場面が多々あった。
エドガーの場合、所構わずな傾向がある。
もう少し慎重に行動するべきだった・・・。

シーツを被ってうな垂れていると、エドガーが寝室に戻ってきた。
「おかえ・・・り・・・?」
なぜかセッツァーを連れて。
「ロック、契約は成立した」
「・・・・・?」
あの、話が見えないんですけど。
それよりなんでセッツァーがいんの?
俺が怪訝な顔をしていると、エドガーがさらに続けた。
「このことを内密にするかわりに、参加したいそうだ」
「・・・・は?」
「んー・・・何と言うか、・・・・・早い話が3P?」
あからさますぎるわ!
「〜〜〜ふざけんなー!!」
怒りやら羞恥やらで、俺は顔を赤くして叫んだ。
「神聖なる俺の船を汚した代償は高いぜ?」
セッツァーはベッドに腰掛けてニヤッと笑った。
言い返せないところが悔しい。
でもこんなんおかしいだろ。
「俺以外の手で、よがってるロックも見てみたかったんだよなぁ」
エドガーがウットリ目をキラキラさせていた。
本気で喜んでんじゃねえ!

セッツァーの手が俺の顎を掴むと、唐突に口付けられた。
「んんっ・・・!?」
器用な舌が、俺の唇を舐める。
「や・・・やだっ」
「拒否権はない」
きっぱりとそう伝えられて、泣きそうになった。
俺はエドガーの恋人なのに。
「だ、だって・・・・」
「ククッ・・・こいつはそそられるわ」
セッツァーは首筋に噛み付くと、そこに舌を這わせてきた。
シーツを剥がされ、裸体が露になる。
「あんまり乱暴にするのはダメだぞ、セッツァー」
エドガーが俺の上体を起こして背後から話しかける。
「ロック、いっぱい気持ち良いことしてもらおうね」
肩口に唇を落とされた。
このときばかりは、流されやすい自分の性格を本気で恨んだ。


「ひっ・・・あん、あ・・・!」
ロックは引っ切り無しに悲鳴を上げていた。
セッツァーの指によって散々なぶられたそこは、すでに先走りの液でビショビショだった。
「ふーん、俺じゃなくてもこんなに濡れちゃうんだ」
「ち、ちが・・・っ」
エドガーが耳をかじる。
「違わないでしょ?ロックのエッチ」
ロックの勃ち上がったモノを、セッツァーが口に含んだ。
「・・やぁっ!・・・・・あ、いや!」
中で舌を動かされると、腰がビクビクと震えた。
後ろからは、エドガーの手が胸の先端を突付く。
「あん!・・・あ、あ」
「こっちもこんなに勃たせて」
二人分の手と口で同時に責められて、ロックは快感に喘ぐことしかできなかった。
咥えた口の動きが速さを増す。
「や、ん!セッツァー・・・離して・・・っ!」
ロックはセッツァーの髪を掴んで引き剥がそうとする。
だがその行為は、自分のそれをさらにを擦り付けることになった。
「ひ・・・あ、あんんっ!」
濡れた音をたてて、茎を扱かれる。
限界が近かった。
「やらしいカオ」
エドガーに顎を掴まれて、強引に口付けられる。
「んんっ・・・!」
まだ慣らされていない後ろの蕾に、セッツァーの指が捻じ込まれた。
「やああああっ!!」
ビクッと体が痙攣する。
予期せぬ衝撃に、ロックは吐精した。
「あ、あ・・・」
ガクガクと膝を揺らし、精を零すロックの痴態に二人は興奮した。
「お前がこいつにハマる理由がわかるな」
「だろ?セッツァーには渡さないけど」

そんな会話すら耳に入らず、ロックはただ射精後の気だるさの中にいた。
セッツァーはその余韻から引き起こすように、ロックの中に埋め込まれていた指を動かす。
「あっ・・・や、やだっ!」
反論の声は無視して中を弄る。
指を増やして出し入れすると、可愛らしい声が洩れた。
「あんっ!や・・・セッツァ・・・、あん、いやっ!」
ロックの手がセッツァーのシャツを掴む。
「すっげエロい・・・」
泣きそうな目と半開きの濡れた口元に、セッツァーは欲情した。
「ほら、また勃ってるよ」
エドガーはロックの濡れそぼったそれを、つんと突付いて反応を楽しむ。
「ひっ!」
ロックの腰が跳ねる。
エドガーは指で先端の蜜を掬い、ロックの口に入れた。
「・・・・鬼畜」
セッツァーが口の端で笑った。
ロックは苦しそうにそれをしゃぶる。
「んんっ・・・・ふ・・・ん」
時折隙間から覗く赤い舌が厭らしい。
セッツァーは衝動的に指を引き抜くと、ぐちょぐちょにとろけたそこに、自身を埋め込んだ。
「ひんっ!」
ぐちゅっと濡れた音をたてて、セッツァーのそれを飲み込む。
軽く揺すっただけで、信じられないほどの嬌声が上がる。
「あんっ!あ、あ、あんんっ!・・・いやぁ!」

「おい!セッツァー!それは契約違反だ!!」
エドガーが見兼ねて口を吐く。
「細かいこと気にすんなよ」
「ダメだ!せめて俺と代われ」
「ああ?テメーだけおいしいトコ取りかよ」
ロックを放り出して、二人の言い争いが始まった。


なんだよ・・・っ、これっ・・・!
突然奪われた熱に、ロックは狂おしいほどの快感を持て余した。
散々焦らされた体は熱を逃す術を無くし、ビクビクと悶えるだけだった。
出したい・・・っ。
どっちでもいいから、このどうしようもない火照りを冷ましてくれ・・・。
賭けとかしてんじゃねえよ・・・!
ロックはハアハアと荒い息遣いで、己のそれに指を絡めた。
「あ、あ、・・・んんっ!」
もう少しでイきそうなところで、その手を剥がされた。
「や、やだっ・・・も、イかせて・・・・っ!」
堪え切れずに、ロックはとうとう泣き出した。
取られた指を舐められる。
「せっかくここまで熟れさせたのに、自分で処理されては困る」
二人の手が体に触れるのが分かった。
足を開かされると、熱い塊を突き込まれる。
「ひ・・・っ!?あ、あああっ!」
鋭い剣で貫かれ、強すぎる快感が体中を襲う。
「あん!・・・いやっ、いや!!」
「ククッ、いやじゃないだろ?こんなに腰揺らして」
グチョグチョと後ろを犯され、無意識に腰が動く。
「や、だめ、・・俺、もぉっ・・・!」
ビクッと大きく体がしなると、ロックは欲望を吐き出した。
その直後に、中に入っていたモノも熱をぶちまけたのがわかった。

ズルリと中のモノが引き抜かれる。
「ひっ!」
そのわずかな感触にさえ体が反応する。
「もっと気持ち良くなろうね」
別の手が俺の腰を掴む。
もういやだ。
何も考えられない。
下肢に昂りが当てがわれた。
「や・・・、もっ・・・俺、変になる・・・っ!」
「うん、もっと乱れちゃおっか」
腕を引き寄せて、上に乗せられた。
繋がった箇所が、さらに深くなる。
「ほら、自分で動いて?」
もうどうでもよかった。
俺は目茶苦茶に腰を振った。
「んあ・・・!あんっ・・・気持ち、イイ・・・っ!」
「そんなに悦いいの?」
腰を掴んでいた手が、俺の陰茎を弄る。
後ろからは、胸の突起を摘まれた。
「ひいっ!ひっ・・・!」

全てを犯された。
気を失うほどの快感に、半ば意識を飛ばしていた。
二人の区別すらつかぬまま、何度イかされたのかもわからない。
この快楽はいつまで続くのか・・・。
もう・・・解放してくれ・・・・・・。


「本当に反省してんのかよ」
翌日、足腰立たなくなった俺のところへ、エドガーとセッツァーが謝りに来た。
「すまなかった。正直やり過ぎたと思う。だがロックがセッツァーなんかに、あんなに厭らしく腰振っドゥガバハァ」
エドガーが飛んだ。
「悪かった。二度と過ちは繰り返さない。でもあそこまでオネダリされて、慰めてやらない方がどうかしてゲドゥブフッ」
セッツァーも飛んだ。
「てめーらまとめて死ね!!」
それから一週間、やつらは俺の下僕になった。


fin
2008.04.16
[戻る]
[FF6 TOPへ]
[妄想部屋TOPへ]
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ