ピアノの森小説

□誘惑
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ドレス姿でピアノを弾く一ノ瀬が、華麗で美しい。
本当に女の子なのではないかという錯覚に陥ってしまう。
一ノ瀬は、寮の管理人さんの希望で、ドレスを着せられてピアノを弾いていた。
その悩ましい風貌は、至極私を欲情させる。

私は、レッスン室を提供してくれる管理人さんに、一ノ瀬がコンクールに出る事を伝えた。
余程嬉しかったのか、管理人さんは一ノ瀬にコンクール用の服をプレゼントしてくれた。
ところが、どうも一ノ瀬を女の子だと勘違いしていたらしい。
実際これだけの可愛らしさなら、女の子に間違えられても仕方がない気がするが。


「あーもー、こんなん着てらんねえよ」
管理人さんが町内会の集まりに行ってしまうと、一ノ瀬はさっさとドレスに手を掛ける。
背中のジッパーを降ろそうとするが、どうも上手くいかない。
「阿字野、外して」
一ノ瀬が肩越しに、私に視線を投げる。
コイツは私の思惑がわかっていないのだろうか。
私は一ノ瀬の後ろにまわると、しなやかな背に手を這わす。
「脱がすのがもったいないな・・・」
そう言って、しばらくの間、華やかなその姿を上から見下ろしていた。
「出たよ、阿字野の変態発言」
可笑しそうに私を貶める一ノ瀬の声を聞きながら、ドレスのホックを外してやる。
不意に、可憐な肩のラインが、どうしようもなく私を駆り立てる。
惹かれるように、その白い肌に唇を寄せていた。
「・・・ロリコン野郎」
肩に触れる感触に、一ノ瀬が呆れた口調で私を咎める。
しかし嫌がる事もなく、私の唇を受け止めていた。

私は一ノ瀬を背後から抱いて、ピアノ椅子に腰を降ろす。
「また俺に、厭らしいことすんの?」
一ノ瀬が私を振り返り、蔑むように笑った。
子供のくせにそんな表情をできるのは、一ノ瀬くらいだろう。
「気持ち悦くなるのは嫌か?」
耳の裏側を啄ばんで、こそばゆい快感を与える。
その刺激に、一ノ瀬が僅かに身じろいだ。
「んっ、・・・阿字野は、エロすぎるからヤダ・・・」
次第に耳に舌を這わせ、ねっとりと舐め上げる。
濡れた音が直接聴覚に送り込まれ、一ノ瀬は思わず肩をすくめた。
可愛い仕草に誘われて、焦らすように背中のジッパーを下げる。
「はあっ・・・」
耳の中まで舌を差し込まれ、一ノ瀬が熱っぽく息を吐いた。
少しずつ肩紐をずらして一ノ瀬の片腕を抜いてやると、少々緊張した様子が窺える。
「変態・・・」
一ノ瀬が困り顔で目を伏せる。
緩んだドレスの前面から、密かにピンクの乳首が覗いていた。

いつもより卑猥なその光景が、私の理性を煽る。
「あっ、あ・・・」
胸の両側を指で摘んで軽く擦ると、一ノ瀬の可愛い声が洩れた。
幼い身体は、そこが性感帯だという事を認識する。
私は一ノ瀬の勃ち始めた突起を、クリクリと捏ね回した。
「あ、ああっ・・・!バカ阿字野っ・・・!」
赤らめた顔を肩口に埋め込んで、私を罵倒する。
「感じてるカイは可愛いな」
意地悪く、そこをぎゅっと摘むと、一ノ瀬の背がしなる。
「あんっ!あ、・・・やあ」
一ノ瀬が動じるたびにふわふわのドレスが揺れ、酷く官能的だった。
スカートの裾から覗く太腿が、細かく震えていた。
その艶かしい光景に惑わされて、私の欲望が加速する。

乳首を弄っていた片方の手を、その滑らかな内腿に触れさせた。
「・・・んっ、・・・あ、あ」
せわしなくそこを撫で回すと、一ノ瀬が下肢を捩る。
大人の大きな手は、両側の突起を責め続けた。
「あっ、あんっ・・・、阿字野、そんな焦んなよ・・・」
一ノ瀬が喘ぎながら、私をたしなめる。
「それは無理な要求だな」
一ノ瀬が余りにも可愛いすぎて、もう止められない。
私は余裕なく、下着の上から前を揉みしだく。
「やああっ!あっ、・・・ああ、あんんっ!」
胸と陰茎を同時になぶられて、一ノ瀬が嬌声を上げる。
迫り来る快感に耐え切れず、華奢な身体をビクビクと痙攣させていた。

一ノ瀬の愛くるしい姿に、私はたまらず唇を合わせた。
「ふ、んんっ・・・!」
口内を舐め回し、蜜を奪いながら荒々しく口付けた。
それに応えるように、一ノ瀬も稚拙に舌を絡ませてくる。
「んんっ!・・・ん、ん・・・っ!」
キスを交わしつつ、一ノ瀬の下肢の下着を徐々に脱がせていく。
一ノ瀬がそれ阻止しようと、私の手を弱々しく掴む。
そのせいで、一ノ瀬の下着が中途半端に腿まで下げられていた。
「・・・んっ、・・・はあっ」
唇を離すと、潤んだ瞳が私を捕らえる。
「あ、んっ・・・、そんなに・・・、俺の身体が、欲しいの・・・?」
乳首をなぶられながら、一ノ瀬が切なそうに口をついた。
高慢な言葉を吐く唇が、私を色欲の塊にさせる。
「ああ、カイのここに、早く私のを埋め込んであげたい」
私の指は、一ノ瀬の蕾の表面を弄り回す。
「んっ、・・・あ、ああっ、や・・・!」
その指遣いに、一ノ瀬が膝を擦り合わせて快感に耐えていた。

下肢に這わせた手に、すでに勃起した茎が触れる。
そこは卑しくも、淫らに先走りを垂らしていた。
「もう濡れてきたな、これではドレスが汚れてしまう」
一ノ瀬のそこから溢れた液が、私の手に滴り落ちる。
幼い身体をなぶっていた手を離すと、鍵盤の蓋を閉じて、その上に一ノ瀬を乗せた。
「阿字野・・・、早く・・・」
私に慰みを請いながら、一ノ瀬が上気した顔を向ける。
引っかかっていた下着を足から抜くと、そのまま腿を掴んで大きく前を広げた。
「自分でスカートを持って」
私は上目遣いで指示する。
一ノ瀬は羞恥に顔を歪めて、前をさらけ出す事をためらう。
余り苛めるのも可哀想だな。

「それでは、自分で身体を支えていなさい」
私が腿から手を離すと、一ノ瀬が慌ててピアノに足を突っ張らせる。
スカートを捲り上げて一ノ瀬の前を晒すと、ぐしょぐしょになった陰茎を口に含んだ。
「あんっ!や・・・、阿字野っ!」
一ノ瀬が私の頭を押さえる。
抵抗されながら、私は口の中で茎の先端を突付いた。
「あ、あっ!やん、やんんっ!」
一ノ瀬が気持ち良さそうに声を洩らす。
その声に急かされて、私はそこを舌で舐め回した。
唇でも扱き上げ、一気に一ノ瀬を追い込む。
「ひ、ひんっ!ああっ・・・、あん、あんっ!」
一ノ瀬の細い腰が揺れ始め、絶頂が近いのがわかる。
未熟な茎を吸い上げながら、後ろに指を入れ込むと、びくびくと腿が震えた。
「やんっ、やだっ!あ、あ、阿字・・・、阿字野っ!」
必死に私を求める声が可愛い。
咥え込ませた指をずるりと擦り付けると、途端に一ノ瀬の腰が跳ねる。
「やああああっ!!」
その瞬間、私の口に勢いよく精が注ぎ込まれた。
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