短編
□聖なる夜に
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「はぁ・・・土方君、まだ来ないのかなー…」
“ピンポーン”
そこに玄関のチャムが鳴りガラッと戸が開く音がした。
振り返って見てみるとそこには俺がお待ちかねの恋人、土方十四郎が白い少し大き目の箱を持って立っていた。
「悪い、遅くなっちまった・・・」
「大丈夫だぜ。だって俺、土方君が来るまで待ってるって決めたんだもん」
「そうか。あ、これ、クリスマスケーキな。勿論、お前のために1ホールにしといたぜ♪」
「マジでか!?ありがとな、土方君♪」
「ああ」
「それより寒いから中入れよ」
「邪魔するぜ」
そして土方君は万事屋に上がり込んだ。