短編
□今日くらいは特別に
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──ピロピロ〜♪──
「はい、もしもし・・・」
どうやら土方さんに電話らしい
──パタンッ──
「山崎・・・」
「は、はい?」
携帯を閉じるなり土方さんは面倒くさな顔をしていた。
「悪いな・・・」
「な、何がですか?」
「とっつぁんに言われて今から出張になったから買い出し、任せても良いか?」
あぁ・・・せっかくのデートが・・・
「良いですよ。それより副長・・・」
「・・・ん?」
「いつ頃帰って来られるんでか?」
「そうだなー…遅くなっちうが、夜には帰って来るからよ」
「そうですか、分かりました。頑張って下さいね」
「ああ。」
そして土方さんは出張へと出掛けて行った。
その後俺はこれはチャンスだと思いケーキの材料を買ってから屯所へ帰った。
それから暫く時間が経って俺は密かにケーキを作った。
「ん〜…副長だからマヨかけられるからマヨケーキにしようかと思ったけど、結局甘さ控え目の普通のケーキにしちゃった…でも、今日くらいは副長だって・・・」