短編
□今日くらいは特別に
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大丈夫だろうと思ってケーキを冷蔵庫にしまい、台所を片付けると俺は自室に戻った。
「あ、そう言えば今日は子供の日でもあるんだっけ!
そうだ!オマケにミニ鯉のぼりも作ろう♪」
そう思った俺は自分の部屋にある有り合わせの棒や布などで丁寧に鯉のぼりを2つ作り、それぞれ青とピンクに色を塗って裏には青い方に“土方副長”ピンクい方に“山崎退”なんて名前を書いた。
「これで良しっ!後は副長の帰りを待つだけだ!」
そう思って土方さんの帰りを待っていると、誰かが廊下を歩く音が聞こえてきた。
「(きっと、土方さんだ!)」