短編

□正直な気持ち
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―買い物が終わった―
俺は土方さんと並んで歩いているのに、向こうから目を合わせてはくれない。
けど、そうしているアンタの気持ちは丸分かり・・・俺は何もかも分かってまさぁ。
「・・・土方さん」
「あ?何だ?」
「ちょっとそこの喫茶店によって行きやせん?」
「喫茶店だ?」
「ええ。」
そう言って俺は近くの喫茶店を指差した。
「そうだな。良いゼ。」
・・・
俺は少し驚いた。内心、土方さんのことだから、(駄目だ!)って言って怒ると思ってた。

俺達は中に入った。
「土方さん、土方さんは、俺の事どう思ってやすかィ?」

俺はふと、問いかけてみた・・・
アンタは俺をどう思っているのか気になりまさぁ

「なっ・・・///いきなり何だよ、その質問は///!!?」
「そんな事より、どうなんです?」
俺は土方さんの前に手を出しながら言う
「俺が好きなら手のひらにキスして下せぇ!」
「はぁ?お前っ何言ってんだ///ここは喫茶店でしかも人が沢山いんだぞっ///」
「そんなの構わねぇでさぁ!」
「お前が良くても俺が恥ずかしいんだよ///!!
なー、総悟・・・」
「何ですかィ?」
「ここ、出てからで良いか?」
「分かりやした。じゃー会計して帰りやしょう!」
「えっ・・・!」

俺は相手の返事聞かず、足早に会計を済ました


「何してんですかィ、早く行きやすゼ?土方さん」
「あっ!待てっ///」
「さぁさぁ!」
俺は土方さんの手を引っ張り喫茶店をあとにした。
それから俺達は屯所に向かい始めた
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