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□駄犬と化け狸
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この狸。

と言えればどんなにいいか。

実際には言えやしないのだけど。


「ちょっと怒ったかい?」

「別に怒る理由がないき。玉章の好きなことをすればいいぜよ。」

「そう。」


空気が変わった。

別にもう気にしない。

初めのうちはあの怒った雰囲気が恐くって顔色を伺うようにしていたが、今ではどうでもいい。


「じゃ、犬神。今すぐにズボンを脱いでヤって見せろ。できるよな?」

「・・・」

「返事は?」

「はい。玉「返事は?」

「はい。ご主人さま」

「そう。じゃ、どうぞ。時間は・・・僕も暇じゃないから5分のあればできるよね?」


できるわけない。

でも、しないとダメだ。

玉章がタイマーに手をかける前にズボンを脱いで用意する。

萎えているのを無理に勃たせてなんとか5分でやるようにしないと後どうなるかなんて嫌って程に躾られている。


「犬神。見えないからこっちでやって。」

「んっ。「ん?君の返事はそんなのだったっけ?」

「は・・・はいぃ、ご・・・はっご主人さま」

「ふふふっ。君ってプライドとなないのかい?駄犬。」


椅子に座って足を組んでいる玉章の前で俺は必死になって馬鹿みたいに、手を動かす。

見下ろされる視線にぞくっとするなんて、俺もどう考えても馬鹿だ。

俺を見ている玉章も馬鹿なんじゃないかと思う。


「あと、2分。」

「はっ・・・玉章・・・」

「早くしなよ。それとも手伝って欲しいの?」

「欲しい・・・手伝って・・・」







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