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□狂愛主義者と被虐性欲主義者
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「あ、やばい。」


彼の腕をちぎりたい。

ブチブチってやりたい。

でも、ダメだ。

そんな事をしちゃうと私に触れなくなってしまう。

どうしよう。

じゃあ、足を切り落とせばいいかな?

そしたら、彼は何処にもいけない。

だから、私のそばにずっと居られるの。

でも、やっぱりソレもダメ。

だってそうしたら私とお散歩できないもん。

どうしたらいいんだろう?

私はただ、彼とずっと居たいだけなのに。


「ふぇ・・・」

「え?どうしたの?何で泣いているの?何か嫌なものとか入っていた?ごめんね?」

「ううん。私の大好きなものばっかりだよ?」

「じゃあ、どうして?」

「好きすぎでどうしていいかわかんないの。私。どうしたらいいかな?」


こうやって彼と一緒に暮らせているのに。

私はまだこれ以上を望んでいた。

欲深いのは嫌われるのに。

こんな独占欲の強い子は嫌われる。












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