WJ系

□ただいま恋愛中
2ページ/4ページ


「ううん。ちょっとビックリしちゃったけど。鯉伴さんのこと好きだから」

「は?」

「だから、許してあげるね」


極上の笑み。

そんな顔で見られたら鯉伴は鼻血を出しながら、ありがとうと呟いていた。

若菜は笑いながら鼻血出てるよ。とハンカチで拭いてくれた。


「若菜」

「ん?」

「結婚しよ「あ、若菜ちゃん。」

「佐藤くん?」


どうしていいところでこうも邪魔をするのだろうか。

鯉伴は思いっきり睨んだ。

若菜は鯉伴から離れることなく佐藤くんを睨んだ。

そんな鯉伴に怯えることもなく佐藤くんは若菜に近づくとノートを一冊手渡した。


「これは?」

「忘れ物。じゃ、お幸せに」

「え?・・・うん。ありがとう」


にこっと笑い去っていく佐藤くんを若菜は不思議そうに見ていた。

鯉伴はそっと若菜を後ろから抱きしめた。

小さくって頭が胸の下にある。

ぐいっと見上げてくる顔は可愛い。

本当に好きだなと思う。


「鯉伴さん。」

「なんだ?」

「私とお友達やり直してください。」

「え・・・」

「で、お友達からやり直していっぱい鯉伴さんのこと知りたいの」


確かに出会って時間はすごい立っていたが鯉伴が妖怪でそこそこ凄いってことしか理解していないはずだ。

もちろん、と渋々であったが鯉伴は頷いた。

その答えに満足したのか若菜は振り返り鯉伴の腰にぎゅっと抱きついた。






次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ