WJ系
□僕と友達が彼に始めてあった話
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若菜はなんとなしにニュースを見てた。
それにしても、今日のリクオは遅い。
まぁ、男の子だし遊んで帰ってるのかもしれない。
そんな思いで義父のぬらりひょんと、幹部の木魚達磨と見ていた。
すると、急に中継の画面に変わる。
「あら?」
「なんじゃ?」
「どこかで事故でもあったのかしら?」
そう思ってよく見ようとしたのだが、電話が鳴ったので、取りに行く。
「もしもし?」
『あ・・・奴良さん。ニュース見てた?』
「あら?家長さん?ニュースなら今見てましたよ」
『カナ・・・が帰ってきてなくって・・・どうしたら・・・』
「どうしたの?」
電話口で泣き始めた家長さんの言葉に若菜の頭にも嫌な思いが流れた。
電話を持って、テレビの前に向かうと、そこに写っていたのはリクオの通学路。
トンネルの中で児童が生き埋めになったとの文字が画面で踊っていた。
「・・・リクオ・・・」
『どうしたら・・・うぅ・・・』
「家長さん、落ち着いて。カナちゃんはしっかりしてるから、大丈夫よ。ね?現場に行ってみましょう。そちらに行きますから、ね。」
『奴良さん・・・ごめんなさい。』
落ち着けなんて言っているが、若菜は自分が酷く動揺していると思っている。
電話を切ったとたんに、不安が襲ってきた。
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