WJ系
□晴れ舞台は一度きり
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翌日、制服姿のまま若菜は鯉伴の家に寄った。
なかなか、制服で会う事はないので気恥ずかしいのがた、たまには会ってみたい。
(なんて、言うかな)
ふふっと笑ってしまう。
「あら。若菜様」
「雪女ちゃん?こんにちは」
「こんにちはです。鯉伴さまですか?それなら家の中でお待ちください。」
「え。でも・・・」
「いいんですよ。ささ、こちらへ」
「う・・・お邪魔します」
前に家に上がった際、幹部の人に思いっきり睨まれたのが今だトラウマだったりするが、今日はいないらしく小妖怪がちょこちょこ動いていた。
(かわいいな〜)
なんてほっこり思ってしまう。
「おう。雪女」
「あ。鯉伴さま、若菜さまがお見えですよ」
「よ・・・・」
「こんにちは。」
「・・・」
「?」
「あ、こっちに来なせぇ」
「うん」
顔を真っ赤にしている鯉伴の後ろを若菜は不思議そうについていった。
ついた先は大広間で中には昨日見ていた雑誌の結婚衣装がずらりと並んでいる。
「うわ〜、すごい。鯉伴さん、どうしたの?」
「あ・・・いや・・・。若菜に合うのを探してたんだけどな。着て見た方が早いだろ?」
「それでこんなに・・・すごい!すごい!!鯉伴さんありがとう」
「あ・・・当たり前だ」
華のように笑った彼女が見れたからそれでいいと思ってしまう。
それだけど幸せだった。
若菜はどれにしようなか?とたくさんあるドレスを手にはしゃいでいた。
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