WJ系

□一方的すぎる片思い
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「あのポンジュースは妖怪の力を抑えれる力があるんだよ。」

「・・・あのジュースに・・・」

「そう。意外だろ?可愛いパッケージのくせに中身は最悪。」

「・・・・確かに」


そう。

まるで君みたいだね、と言われてリクオはびくっとはねた。


「で。目的なんだけど。」

「何・・・?」


すっと首筋に紅い線を引く。

喉を引きつらせたような声がするが、知らん顔しておく。

流れてきた紅い液体を玉章は舐めた。


「君の血は4分の1しか妖怪の血が流れてない。」

「あうっ」

「じゃ、その他の血は君の血ってことだ。わかるかい?」

「なんの・・・話なの?」

「・・・君の中にいる妖怪である君の話さ」


ぺろりっと。

チリチリした痛みが走り思わずリクオは声を上げるが、離してくれそうにはない。


「今舐めた血も4分の1だけは妖怪である君。でも残りは人間の君」

「うん・・・そうだけど・・・」

「だから、僕にその4分の1の血をくれないかい?」

「へ?」


血をくれないかい?ってどう言うことだ。

と首をかしげた瞬間。

走る痛みに背中が跳ねた。









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