WJ系
□like orlove? No,fondness
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まさか。
こんな所で母さんとあんな話をしているなんて思いもしなかった。
リクオはじっと足もとを見ていた。
(話かけづらい。)
どうしたらいいんだ。
それに何か恥ずかしい。
自分はただ、隣にあったぬくもりが消えたのが不思議だったので探しにきただけだった。
だから、まさか。
自分への告白を聞くことになるなんて思わなかった。
聞こえたのは事故だ。
(そうだ、まずはそこを謝ろう)
「あのね!その・・・聞くつもりは「いつか言おうと思ってた。」
「え?」
「オレはおめぇが好きだ。」
「・・・ん?」
「だから、好きだって。意味わかってんのか?」
「・・・ん!?好きって何?えっと・・・ライク?」
「らいく?なんだそれ。」
妖怪の若には横文字が難しかったようだ。
ライクは最近習った単語なので意味はわかるがそれを伝えれる事が出来そうにない。
リクオはう〜んと唸ってから、口を開いた。
「若はお酒好き?」
「好きだが・・・なんだ?今のに関係あんのか?」
「それのお酒好きって言うのがライクってことで、え〜っと僕も、ライクだよね?」
「はぁ?おめぇと酒が一緒かってことか?」
「・・・うん。まぁ、そんな感じかな?」
端的に言えばそうだが、またライクの中でもいろいろあるんだけど、と最近習ったばかりの単語を使うはリクオにとっては早かったようだ。
上手く説明できない。
「意味わからねぇ。なんでおめぇが酒と同じなんだよ。」
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