WJ系
□二代目の嫁
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私の腕の中でリクオが欠伸をした。
「そうだ。お義父さん、リクオを寝かせてください。」
「おぉ。いいじゃろう。ほれ、リクオ行くぞ」
「うん・・・お母さんおやすみ」
「はい。おやすみ」
二人が部屋を出て行った。
周りの人も居なくなっていた。
もう朝方になっていた。
亡くなったのは昨日、時間はなんて早くの進むのだろう。
朝ということはこれでは当分、人はこない。
「鯉伴さん・・・つ」
ポロポロと流れ出した。
ぎゅっと自分の体を抱きしめる。
「いか・・・ないで」
ごめんなさい。
今だけは。
今だけは泣かしてください。
すぐにまたあなたの好きな笑顔に戻るから。
今だけは。
泣いてもいいですか?
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