*イラスト執筆中*
『ふふふっ、私を誰だか知らないなんて可哀想な人』 
高潔で凛々しく、戦場を駆ける魔性の女。
 
無双では蜀の猛将、幻水では流浪人。年齢19歳ながら見た目は大人っぽく高貴な女性だが、内面は少し変わった性格をもち、変人と周囲からは見られている。
いつもふらふらしていて動物に例えれば猫、四字熟語で表せば行雲流水な人である。そんな雲のように掴みどころのない彼女だが武は天下無双と言っても過言ではなく、バトルセンスは優秀で愛用の武器『聖宝輪』一つで今まで幾多もの屍を積み上げてきた。
そんな凄まじい実績から色んな金持ちに用心棒を依頼されたりもするが全部蹴り続け、自分の望むがままに生きている。
美しい容姿をもつ彼女。
睫は長く、すっと筋の通った鼻、大きなくりくりとした双眸、赤い弾力感のある唇、色白い真珠の如き輝きを放つ柔肌―――女性が憧れるパーツが全て揃ったようにパーフェクトな彼女はまさに"絶世の美女"で才色兼美…と、思いきや頭脳の方はからっきし駄目で、あまり策士としては向いていない。しかし勘はかなり鋭く、彼女の思考を聞いてから他の策士がまとめる、といったカタチで普段の軍議は開かれている。
ちなみに勘は外れた事がない。彼女の直感をいかに信用し有効利用できるかが、策士の見せどころである。 
母性本能に満ち溢れ、悩める人がいると放ってはおけず優しく包み込むように抱き締めるのは今や癖となっている。だから他人の表情一つ見逃さずすぐに気付いてくれる彼女には恋心を抱く男性が後を絶たない。
母親の温もりを知らぬ者には頭を撫でて抱き締めてあげ、悩んでいるものには時間をかけてゆっくりと話を聞き、頑張り過ぎている人には添い寝をしてあげる。人々は感謝のあまりに『聖母』と錯覚し、またそう呼ぶ者もいるらしい。
舞が好きでよく踊っているのだが、美人な彼女が踊ればもはや聖母をとおりこして天女だと恍惚の眼差しが絶えない。
 
そんな彼女でも弱点がある。それは鳥類全般と高所恐怖性。これら二つは関連していて、過去緑蓮は幼い時両親に捨てられ、一人ぼっちで各地を放浪していた時の話だった。野宿の仕方もわからず右も左もわからない赤子同然の彼女に、ある日突然大きな鳥が嘴に彼女をくわえ空高く飛んでいった。捨てられた絶望感に浸る小さい彼女の目に映った光景は、恐怖のあまり凄く恐ろしく映しだされ今でも忘れられないほどだったという。
その後彼女を見つけてくれた人が慌てて銃を取り出し、鳥を撃ち落として無事保護してくれた。
貧乏だが医者をしているという男性ですぐに傷の手当をして温かい食事をつくってくれた。緑蓮が両親に捨てられた事を知ると酷く憤慨し、自分の子供同然に可愛がってくれたという。
鳥類と高所が苦手にはなってしまったが、この医者のおかげで自前の明るさを取り戻した。
貧乏だからお金もろくにないのに毎日緑蓮に食事をつくってくれて、貧しい人達には無料で病や怪我の治療をしてくれる…そんな医者の事が緑蓮は大好きだった。だけどお金がないのは少ない治療費を全て薬代に当てているせいで、自分の利益がまったくないのにいつも笑っている医者が不思議で理由を聞いてみた。
――どうして笑っていられるの?
と。するとまたしても医者は笑いながら
――目の前に自分の力を求めてくれる人がいるなら拒む必要はない。だってその人に自分という存在を認めてもらえているのだから。人は人の優しさなしじゃ生きていけないんだよ、自分に出来る事は精一杯果たさないと。緑蓮、君は人に求められる存在になるんだよ。いかなる時も優しさを忘れてはいけないよ―――。そう頭を撫でながら言っていた。
その言葉が胸にじんっと染みた緑蓮は次の日から一生懸命薬草について調べ始めた。薬草ならばお金は要らない。日々一秒も惜しまず薬草と漢方薬についての実験に身を捧げた。
その結果そこら辺の薬剤師に並ぶくらいの知識を身につけた彼女は医者の傍らで必死に漢方薬を作り続けた。医者も緑蓮の調合した漢方薬を見て当初は驚いたが笑って誉めてくれて患者の元へ行くときはいつも二人で向かっていた。
医者が疫病にかかり没した後も緑蓮は薬をつくる事をやめず、今も時折薬剤師としての仕事も受けている。 
実は薬は作れても料理は全然作れない。砂糖と言えば塩、醤油と言えばソースみたいな感じ。彼女が料理を作るとかなり(強調)不味いという。
 
 
身長…168cm
体重…50kg
年齢…18歳
武器…フラフープと同じ大 きさの鉄製輪。
『聖宝輪』
特徴…極度のマイペース
 



*2008・9・28*

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