その他

□boy's talk(渚+凛)
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※遙凛要素あり。ほぼ会話

長期休み中外泊許可取りまくって遙宅に住み着いてたものの、痴話喧嘩して家飛び出して今更寮に帰って「あれ? 松岡先輩?」って事になりたくない凛が頭抱えてた所を偶然にも渚が目撃した後の話。





「凛ちゃんってば心配し過ぎだよ〜」

 ずぅん……と沈みきったまま浮上してこない凛の対岸で、渚はしあわせそうな顔で苺のショートケーキを頬張った。

「……終わった……俺はもうハルに嫌われちまった……」

「はいはい。明日には『無視して悪かった。凛のいない生活なんて耐えられない』ってハルちゃんが迎えに来るからさ」

「そんな少女漫画みたいにいくかよ……。あとハルの物真似にてねぇぞ」

「またまた〜! しょっちゅう背景に桜散らしちゃってたくせに何言ってるの〜。漫画より少女らしいよ」

 喫茶店で人目もはばからず机に突っ伏したままズビッと鼻を啜る凛を見下ろしながら、渚はズズッとイワトビックリシェーキを啜った。

「なんか凛ちゃんと話してるとお姉ちゃんと話してるみたい」

「はぁ!?」

 何気なく呟いた渚の、凛は噛み付くような視線を向けた。

「だってぇ、凛ちゃんお姉ちゃん達とおんなじ事言ってるんだもん。彼氏が気持ち分かってくれない〜とか家出してやる〜とか」

「……………」

「こないだ彼氏と痴話喧嘩してうちに戻ってきた時も、丸きり今の凛ちゃんと同じ事愚痴ってきたし」

「……お前の姉ちゃん、それからどうなったんだ?」

「迎えにきた彼氏とウチでめちゃくちゃ《ピ―――》して二人仲良く帰ってった」

「ブフ……ッッ! ……ゲホッ、ゴホッ……」

「あっ、元気でたみたいだね」

 激しく咽せたせいか想像を膨らませ過ぎたせいか、凛は真っ赤になって悶えている。

「はい、涙と鼻水拭いて〜。せっかくの美人が台無しだよ〜」

「……――ありがとな渚」

「ふふふっ。じゃ〜あ〜、せっかく凛ちゃんと二人きりだしプリクラ撮って帰ろー!」

「いいぜぇ。ハルが迎えに来るまでたっぷり付き合ってやるよ!」



――――――
このあとは変顔プリとったり女子っぽい感じではしゃぐ渚凛がいます。

そして凛ちゃんが遊び疲れた頃、町中探してた遙ちゃんから反省とお怒りのキスの嵐で《ピー――》



2014.7.20


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