短編

□竹綾
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春。それは出会いの時。
――別れの時。


今年も六年生が去ってゆく。春はどことなく寂しさを漂わせる。
「来年は先輩方ですね」
綾部が去ってゆく六年生を見つめながら、ぽつり、呟いた。
「おっ?なんだ、寂しいか?」
「まさか」
茶化した竹谷の言葉をばっさり切り捨てて、綾部にしては珍しくため息をついた。一つ瞬きをした竹谷は「どうした」と声をかける。
「…こうして去っていく姿を見るのは何とも言えませんね」
一呼吸ののち竹谷は苦笑した。馬鹿だなぁ、と綾部の頭をぐしゃぐしゃに撫でた。
「それを寂しいって言うんだよ」
「…あなたに馬鹿と言われると腹が立ちます」
ぐしゃぐしゃになった頭を手ぐしで直しながら、ぷいっとそっぽを向いた。
「ひでぇなぁ。けどさ、何も永遠の別れじゃないんだぞ」
「死ぬ可能性が大いにあります」
「希望的観測を持とうぜ」
「敵になっている可能性もあります」
綾部はやっと竹谷の方を見て言った。
「それでも再会は再会だろ。それに敵って決まったわけじゃねーし」
笑った竹谷に綾部は「楽観的ですね」と辛辣な言葉をかける。
「楽観的でも良いさ。またお前と出会えるなら」
「くさい台詞です」
言って、綾部は竹谷から視線を逸らした。どことなく柔らかな雰囲気を醸しながら。





初・竹綾(?) 季節はずれですな!さよならポラリス聴きながら書いた。GUMIのさよならポラリスオススメよ。

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貴重すぎる竹綾有難うございます〜〜〜
舞い上がりながらポラリス聴きにいきましたとも^^
竹谷好かれてるよ!綾部に好かれてるよ!
デレ綾部めっちゃかわうい〜〜〜〜!!!
セツ様のすってき竹綾にらずっきゅん!←

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