NOVEL

□Last Revolver
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「さようなら、愛しい人」




何て…最低で最悪なクリスマスだろう…

私はどこか冷めた思考でそう思った


昨日、家に届られたクリスマスプレゼント

それは重く、冷たく心まで冷やしていくようだった


せっかくのクリスマスなのに、雪も降ってとても美しいのに…
まさか、仕事が入るなんて……


でも、組織の…、ボスの言う事は絶対だ

従わなくてはならない


昨日、組織から送られたクリスマスプレゼント

実弾入りのリボルバー


本当なら……

こんなことにならなければ……、
今日は彼と…、カムイと一緒に過ごすはずだった


一緒にデートをして、プレゼントを渡して、いつものように笑いあって……


傍にいるだけで、凍っていた心を優しく溶かしていくような、
幸せな暖かさで満たされているはずだったのに……



今は…、心が痛い……



右手でリボルバーを握り、目の前に向ける


何で、こんな事になったんだろう……


昨日から繰り返される自問が頭の中を廻る

ゆっくりと標準を揃えた




何で、こんな事になったんだろう……


何で私は、カムイに銃を向けている………?





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