NOVEL

□until the end of the world
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「ライル…」


その声で俺はアニューを見る。


「なんだ?アニュー」

「もし、あと1日で世界が崩壊するとしたらライルはどうする?」

「なんだよ。いきなり」


そのアニューの質問に少し驚きながら俺は言った。


「なんとなく、聞きたくなったの」

「そうだなぁ〜…」


仮定法か…
そういうの俺あんまり得意じゃないけど、

「俺はたぶん、世界が終わるその時まで戦い続けるかな?」


そう言うとアニューは微笑んで「ライルらしいね」っと言った。
俺もなんとなくアニューはどう答えるのか気になって「アニューは?」っと聞き返す。


「私?」

「あぁ…」

「私は…、私は最期までそんなライルを支える続けるよ」


その言葉に驚いて目を丸くする。
きっと今の俺はひどく間抜けな顔をしているだろう。

でもアニューはそんな俺を優しく微笑んで見ていた。

そんなアニューを見ていると
なぜか俺がこうして驚いているのも可笑しい気分になってきて俺は笑った。
俺の笑い声につられたようにアニューも笑い始める。


「ライル」

「ん?」

「あなたはずっとそのままでいてね。最期まで、私の好きなライル・ディランディでいて?」

俺は軽く笑みを含ませながら
「了解」っと言うとアニューに口付けた。


until the end of the world


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