NOVEL

□HAPPY BIRTHDAY M.R
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明日はあなたの大切な日
だから私にも祝わせてくださいね



「んあ?骸さんの好きなもの?」

「うん。明日は骸様の誕生日だから…」

犬がオウム返ししたクロームの質問に対して
クロームはなぜその事を聞きたいのかを言った。

クロームが言った通り明日は骸の誕生日だ。
そのことを知ったクロームは明日骸に渡すためのプレゼントを考えるため骸の好きな物を聞いているのだ

犬は一瞬嫌そうな顔をした。
そして
「誰がお前なんかに言うかよ!」
っと言おうと思ったところで、ひとついいことを思いついた。

(そうら!!じゃあ…)

犬は思いついたことを実行することにした。

「骸さんが好きな物は…… 」


次の日

「骸様。誕生日おめでとうございます。」

クロームは骸にプレゼントを渡しながらそう言った。

「ありがとうございます、クローム。プレゼント開けてもいいですか?」

クロームがうなずくのを見て骸は包みを開ける。

「これはチョコレートですね」

「はい」

「食べてもいいですか?」

「どうぞ」

チョコは口に入れた瞬間甘さが広がっていく


「おいしいですっね!?」

だが唐突にやってきた別の味に声を無くす。


というか、これは…辛味!?

「くっクローム?このチョコレートは?」

「犬が骸様は辛い物が好きって言ってたから、とうがらしチョコにしたのですが苦手でしたか?」

オロオロした様子で不安そうにクロームは見つめてくる。

骸は無理やりいつもの笑顔を作ると
「大丈夫ですよ、クローム。ただ少しびっくりしただけです。」
っと言って
「そういえばさっき千種が探していましたよ」
っと続けた。

そう言われたクロームはオロオロしたままぺコっとお辞儀をすると
パタパタと走っていった。

その後…

辛い物が好きと言ったがために頭にたんこぶを作った犬の姿と
千種から骸は辛い物が苦手と聞いたクロームが骸に謝る姿が目撃されたそうな…


HAPPY BIRTHDAY!!
 MUKURO ROKUDOU




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