小説

□日だまり
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「暖かいですねぇ…。ねえ 雲雀君」

此処は屋上。
太陽がポカポカと暖かい。
骸と雲雀は2人でひなたぼっこをしていた。


「…おや?」


しかし…雲雀は
寝ていた。




☆日だまり☆




「クフフ…眠ってしまいましたか。」

骸はスヤスヤと寝息をたてている雲雀の顔をじっと見つめる。

その顔は普段、周りから恐れられている者の顔には見えないほどに幼い。

「可愛いです…」


骸は雲雀のサラサラとした漆黒の髪に手を滑らせる。


「ん…」


くすぐったかったのか身をよじらせる雲雀。

「クフフフ…やはり 可愛いですね…」

骸は幸せそうな笑みをうかべ


「僕も…横になりますか……」


雲雀に自分の着ていた制服をかぶせると 目をつむった。








「ん…?」

雲雀は吹き抜ける風の冷たさに、体を起こした。

「昼間は暖かかったのに…。」


ふと、少しの重みに体の上を見ると自分のではない制服がかけられている。


「ヘックシュ!」


音の方向を見ると、骸が寒そうにしてこちらを見ていた。

「おや。 雲雀君、目が覚めましたか。」


「骸!? 馬鹿!風邪ひいたらどうするの!」


起きて早々に怒る雲雀。


「雲雀君が風邪をひかなければ、それでいいです。」


フッ と骸は優しく笑って言った。


「〜〜!!」


「雲雀君…顔 真っ赤ですよ」


「ぅ…うるさい!!」


でも…


と骸はつなげてこう言った。




「僕の日だまりは、あなたですから 風邪はひきませんよ」


(ヘックシュ!)(……)


080418 ☆end☆
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