小説
□一緒に行きましょう
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カランコローン
『大当たり〜!!!』
「やりました!一等です!一等の賞品は…?
……!!
ネ…ネズミーランド!!」
パイナップル頭の少年はチケットを受け取ると、目にも留まらぬ速さで走って行ってしまった。
「待っていて下さい!恭弥…!」
☆一緒に行きましょう☆
バンッ
応接室の扉が勢い良く開かれた。
「恭弥!」
机で仕事をしていた雲雀が顔をあげて、至極迷惑そうな顔で
「何?骸。少し落ち着いてくれない?
てゆうか、君廊下は走っちゃいけないってルール知らないの?」
と言うと、
「今はそんな事どうだっていいんです!」
と南国果実こと六道骸が息も荒くいった。
「……。」
「……。」
しばらくの沈黙がながれる。
先に口を開いたのは雲雀だった。
「……で、君は何しに来たの?」
すると、骸は待ってましたと言うように満面の笑みで
「商店街の福引きで、南国ネズミーランドのチケットが当たったんです!一緒に行きましょう!」
と言った。
ちなみに、「南国ネズミーランド」とはその名の通り南国にあり、まあ簡単に言うとディ●ニーランドのようなものだ。
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