☆poem☆

□poem book
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spring heart

冷たい空気が
私の周りをはしる
悲しみなんて
忘れてしまいたいの

なのになのに
思い返すたびに
あなたの顔が出てくるの

北風がね
「春風が来たら
寂しさなんて飛んじゃう」
って言っていたの

でもそんなの嘘でしょ
春なんて来るわけないじゃない

その瞬間

桜の花びらが目の前に
ひらひら舞い降りて
知らない誰かが来た

知らない誰かは
すごく眩しくて
輝いていた

暖かい風と
ほんのりとした香り
私を包む

もう思い出せないの
北風と共に去った
あなた

私は新しい空気と共に
生きていくの
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