◆おお振り◆
□ミハシな日々
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それは、ある日突然の事だった…。その ある事とは…………
* * *
いつもと同じようにモモカンの立てた練習メニューをこなし、各自家路につく。何も 変わった事など……あった。そういやぁ やっとの事で、田島と花井がくっついた。良かったなぁと花井に 祝福の言葉をかけてやったんだっけ。 まぁ、あそこは秒前されてたしな。
「いいなぁーー」
思わず声になり口から飛び出した。
「!(ビクッ)…あ 阿部 く ん… どっどう か した の?」
「はっ あぁ…なんでも?」
やべえ…つい声に出てしまった…。
でも、本当にいいよなぁ…。2人の気持ちが通じ合って。
俺も 三橋と…、と想いながら愛しく想う相手を チラリと盗み見る。
バチリッ
こちらを見ていたのか、三橋と目が合う。…ドキッ!
「あ 阿部く ん…。あの… 花井く んと た 田島くん……よかったね‥!」
「あぁ…そうだな。俺たちも……」
「へ?」
「あっ 何でもない…。」
* * *
次の日の朝。
今日は久しぶりの休日。体を休めるのも練習のうちとの事だそうだ。 天気もいいし、三橋を誘って遊びにでもいきたいなぁ〜…なんて。
「ふぁ〜〜!」
大きなあくびを一つ。
「〜んん…」
「ん! なんだ!?」
何処からか、小さく声が聞こえる。
「ふにゃぁ〜…」
にゃぁ?
俺の家は犬はいるが、猫は飼ってないはずだが…。
声のしたほうに、視線を移す。