妄想小説の部屋
□イセカイ
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ここの世界は本当に風が気持ち良い
それに近くで川が流れているようだ
水の音が静かに聞こえる・・・
「本当にいい世界だね」
「緑が沢山!もうサイコー♪」
チイラとリースは歩きながら、この世界に惚れ惚れしている。
ナイトが3年前に何故か来てしまった世界。
それがここ、『アビンズリィー』だった。
調べてみれば、大昔から自然とともに生きてきた世界で、
何処の街や村の人も優しく良い人だったという。
そして今、この世界のことを簡単に教えてもらい、
近くの街へ行こうとしている。
「でも本当に近くに街なんてあるんですか?」
アミティはこんな森の中にいるので、近くに街なんて無いだろうと思っていた。
「もちろん。だって俺は今から行く、『オビリン』っていう街に落ちたのだからな」
「へー」
聞いたこともない街の名前。
やはりここは自分達のいた世界ではないと、改めて実感した。
「ナイト兄さん、方向ってあってるの?」
レムレスがニコニコと笑いながら(?)ナイトに聞いた。
「あたりまえだレムレス。この俺が方向など間違えるハズが・・・ってあった」
「「「「えっ!!!!」」」」
4人の声がそろった。それもそうだ。
辺りは深い森の中で、さきほどの太陽の光すらほとんどとどいていなかったのだ。
「おかしいな、どこかで道を間違えたのかな?」
「ど、どーするの!」
「ちょっと待って下さいね・・・」
リースが隣りで騒いでいる。
だがチイラは静かにある一枚のカードを取り出した。
「『星』よ!我らを導き、光を与えよ!」
チイラはタロットカードの『星』を高く上へ投げた。
するとカードから星が無数に飛び出し、ある方向へ飛んでいく。
「あっちに街があるはずよ」
「さすがチイラ!」
チイラが星が飛んでいく方向へと走り出した。
それに続いて、アミティ、リース、レムレス、そしてナイトは走り出した。
(う〜ん、流石だねチイラ。やっぱりキミをココに連れてきて良かったよ)
そして走り出してからは特に何も無く、無事に街へ着いた。
『ようこそオビリンへ!』
一つ看板が立っていた。そしてそのすぐ後ろには、大きな門が構えていた。
「ここで・・・あってますか?」
チイラが恐る恐るナイトに聞いてみた。
「うん!確かにここだ」
ニコッと笑い、門のすぐそこまで皆を連れて行った。
「うわぁ〜、近くで見るとすごく大きい!」
リースは門を見上げていた。
すると横から男が、大きな剣を5人の前に突き出したのだ。
「お前たち!いったい何者だ!」
「えっ、そう言われても・・・」
アミティを見て男は聞いた。
「別の街のスパイだな!?」
「す、スパイじゃありません!」
チイラは怯えはしていたが、必死に対抗した。
「それに何といっても、ここの世界の魔力を感じないぞ!」
そう言って男は剣を振り回し、5人に目掛けて飛ばしてきた。
「シャドウチェーン!!!」
ナイトの魔力でつくられた『影』は、剣を押さえ、
男に返したのだ。
「俺達に攻撃するなんてヒドイな。それとも本当に俺達がスパイだと思ってるのか?」
「貴方様は!」
男は何かに気がついたようで、大慌てで剣を鞘にしまった。
「ナイト様!ご無礼失礼しました!」
「「「「!?」」」」
4人は驚いた。さっきまで何も信用してくれなかったのに、
ナイトが説明するだけですぐに信用し、しかも『ナイト様』と呼んだのだ。
「ナイト兄さん、どういうこと?」
「まあ前にここにいた時、色々あったからな。
また教えよう」
ナイトの言葉が言い終わらないうちに、前にある大きな門は音を立てて開いていった。
「どうぞお入りくださいませ!」
男は姿勢を正し、礼をしていた。
「有り難う。じゃあ行こうか」
5人は門の中へ吸い込まれるように入っていった。
「どうぞ昔のような、『災い』は起こりませんようにお願いしております!」
5人が門をくぐったあと、男は静かにそう告げたのだった。
あとがき
半端なところで終わってる・・・。
ってか最後らへん意味不だ・・・(死