長編小説

□時空のブラックホール
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歩いて約3分。学校はすぐそこだったので、3分で着いた。

「ここが学校なんだー!すっごく大きい!!」
「そうだよ。早く先生に聞きにいこう」
「そうだね。今ならまだ先生居ると思うし。」

3人はそう言って校舎の中に入っていった。
校舎の中はいつもと違い、誰も子供がいないのでとても静かだった。

「せんせーい!居ますかーー??」
「あら、アミティさんにシグさん、どうしたのですか?」

アミティが呼ぶと、アコール先生はすぐに職員室から出てきた。

「そちらの方は誰ですか??」
「この子はリース。さっき黒い渦巻きから出てきたー」
「黒い渦巻き?」
「そうなんです先生。さっき学校の近くで黒いヘンな渦巻きが出てきて、
 そのことで聞きにきたんです。」
「・・・分かりました。アミティさん、シグさん、それにリースさん、こちらに来てください」

3人は職員室の隣りの部屋に移動させられた。
少し薄暗く、何だか奇妙な部屋だった。

「アミティさん、シグさん、詳しく教えてもらってもいいでしょうか?」
「あ、はい、分かりました」

アミティはさっき起こったことを、詳しく教えた。
アコール先生は、アミティが話し終えるとなんとも難しい顔をしていた。

「何か分かったの?先生。」
「そうですねぇ、きっとそれは、『時空のブラックホール』だと思われます。」
『そうだニャ。アコールの言うとおり時空のブラックホールだニャ』
「『時空のブラックホール』???」
「そうです。そのブラックホールは時空や空間を乗り越え、どんな時代のどんな所へでも
 移動できるホールです。」
「じゃあ僕は、やっぱり飛ばされてきたってこと??」
「はい、そうなりますね。ですがそのホールは、ホールを一時的に呼び出した
 術者本人しか入ることはできません。」
「ってことは、リースが呼び出して、自分の意思でここに来たってことになりますよ?」

「そこが問題なのです。ホールを呼び出すにはかなりの力が必要となります。
 ですから、リースさん自信が呼び出した可能性はきわめて低いです。」
『それに呼び出すには、自然を操る能力をもつ者にしかできないニャ』
「「自然を操る能力・・・!!」」

アミティとシグは同時にリースの方を見た。
確かにリースの左目には特別な能力を秘めていた。
それにその能力は、自然に関係するもの。
可能性は無いとも言えなかった。

『それにリースとか言ったニャ。お前何か力を隠しているニャ?』
「えっ!!!わ、分かるの?猫ちゃんは?」
『ニャ、ニャニャ!!猫ちゃんじゃないニャ!我輩はポポイだニャ!』
「あっ、ポポイっていうんだ。ってなんでしゃべるの?もしかして生きてるとか・・・」
「あら、するどいわねリースさん。ポポイはい・・・『ニャ!』」

アコール先生が何か言おうとしたとき、ポポイが先生の口を手でおさえて閉じた。

「ふふふ、何でもありませんわ。それにポポイ、リースさんが力を隠しているってどういうことですか?」
『うんニャ。リースの左目からすごく強い力を感じるニャ』
「ポポイもスゴイ!!僕の力、分かったんだ!!!なら先生とポポイにも教えてあげるね!」


リースはアミティとシグにおしえた通りに話した。

「リースさんにはそんな力があったんですね。先生気づかなかったわ」
『そんな力、この辺りじゃ聞かないニャ。だけど世界が違えば能力にも変化があるようだニャ』
「あのさ、僕、これからどうしよう。暮す場所も無いし・・・」
「心配しないで!ちゃんと私、考えがあるからさ!」
「考え??」
「うん、私の家でしばらく住んでもいいよ。部屋もいっぱい空いてるし、布団もあるし。」

「えっ、ホント!!」
「当たり前だよ。困っている人を助けるのが魔導師のオシゴトなんだもん♪」
「ありがとうアミティ!本当に感謝するよ〜!」
「それじゃあリースさんのことはアミティさんに頼んでもいいかしら?」
「まかせて下さい!」
「がんばって〜」
「なら早く行こうよ!僕、ココのことも知りたいし、シグももちろん教えてくれるよね?」
「うん」
「よーし、なら私の家へ、レッツ・ゴー!!」

そうしてアミティ、シグ、リースは、アミティの家へ向かっていった。







闇の夜明けはもう一歩




























あとがき

短い・・・。ってか強制的に話そらしちゃいましたね。
早く続きをUPするようにがんばります!
 

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