長編小説

□異世界からの緑の少年
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「また明日ねー!」
「バイバーイ」

ここはプリンプ魔導学校。
ちょうど下校時間になったので、生徒たちは家へ帰るところだった。

「ちょっと待って〜。」
「シグ早くー!私さきに行くよー!」

アミティとシグは、最近一緒に帰っている。
シグは忘れ物をしたので、教室へ取りに行っていたのだ。

「ごめんアミティ。さっ、早く帰ろう。」
「うん!早く行こう・・・って、あれ何!」
「えっ、どれ?」
「ほら、上にあるなんか黒い渦巻きみたいの!」

アミティはその渦巻きを指差した。
確かに黒い何かが渦を
「う〜ん、ちょっと見てる?」
「うん」

二人は一歩下がり、少しの間それを見ていた。
そのとき、その渦巻きが少し大きくなり、眩い光が漏れ出してきた。

「うわぁぁぁぁ!!!!」
           ドスン!!!!

何かが大きな声を上げ、渦巻きから落ちてきた。

「う〜ん、イテテ・・・」

ちょうど渦巻きがあった場所の真下に、変わった帽子をかぶり、
その帽子とおそろいの服を着た少年がちょこんと座っていた。

「ココ・・・どこ?」
「プリンプ」
「プリンプ?聞いたことがないな〜」
「あ、アナタは誰なの!」

シグとその少年が話していると、アミティが少年に指を指して言った。

「え?僕はリースだよ。それにしてはココの空気はいいねー。
 緑もたくさんありそうだし、とても平和な感じがするよ♪」
「何か強い力を感じるー」
「えっ!シグ、どういうこと?」
「アンタ僕の力が分かるの!!スゴイや! 今まで誰も僕の力を認めてくれなくて、
 すっごく悲しかったんだ♪」
「あ、申し遅れたね。私はアミティだよ!」
「僕、シグー」
「アミティとシグ? OK!覚えておくよ!」
「それよりその力って何なの?」
「ん?アミティ興味があるの?ならトクベツにおしえてあげる!
 僕の左目は壊された自然を見ると、もとに戻す力があるんだ〜。
 だけどね、あんまり使いすぎると、逆に自然を破壊する力になってしまってキケン
 だから、こうして髪で隠して普段は使わないようにしてるの。分かった??」

リースは早口で説明した。

「す、スゴーイ!そんな力があるんだ!」
「へー」

二人はとても関心した。本当かどうかは分からないが、確かに何か
強いモノを感じる・・・。そう思っていた。

「だけど何で僕はこんな所に飛ばされたんだろう・・・」
「えっ!どういうこと?」
「うーん、記憶がないんだ・・・、ここに飛ばされた理由がね。
 でもいいや。ココの自然はとってもキレイな感じがするし、
 それに何だかココに来てよかった感じもするしね♪」
「自然、自然って言ってるけど、そんなに珍しいの?」
「そりゃぁそうだよ〜。僕がいた世界なんて、こんな緑や
  花なんて、無いに等しい状態だったからね〜!」
「えっ、じゃあ、虫もいないの?」
「もちろん、虫なんてほとんど見なかったよ!
 だって森がなかったんだもん。」
「うー、それはイヤだ・・・」
「そんなに荒れていたの?リースが居た世界って。」
「うん。何でか知らないけど、本当に悲しいくらい自然が無かったよ。」

話を聞くと、リースがもといた世界はとても荒れていて、
人間が住むのがやっとだったらしい。それに世界が荒れているには
理由がありそうなのだが、誰もおしえてはくれないし、
自分でもさっぱり分からないのだという。

「リースはこれからどうするの?」
「それが問題だね〜。ホントどうしよう・・・」
「それじゃあ、アコール先生に聞いてみようよ!
 リースがココに来た理由も分かるかもしれないよ!」
「アコール先生?誰?」
「僕たちの学校の先生。」
「へー、ココには学校があるんだ!ぜひ行ってみたいよ♪」
「そうと決まればレッツ・ゴー!!」

そうして3人は、プリンプ魔導学校へと向かっていった。








これが破滅への第一歩・・・































あとがき

オリキャラのリース君登場です。
続きもちゃんと書きますし、これから
他の小説にも出しますよww
オリキャラは難しいと思ったけど、自分の好きなように
できるから、けっこう楽しいですね!
 

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