短編小説

□行方不明の黒魔導師(2)
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「いったい何処にいるんだ!?」

ふれあい広場の前、そこにはナイトの姿があった。

「ナイトさーん!」
「キミ達は・・・!」

アミティ達はナイトに追いついた。

「えっと、ボク達も弟さんを探すのを手伝います!」
「僕は無理やり参加ー」

アルルに引っ張られているシグは、やっと放してもらった。

「でもキミ達に俺の弟が分かるのか?」
「多分大丈夫ー」
「それじゃあ、弟さんの名前は??」

一番重要である、ナイトの弟の名前をアミティが聞いた。

「ああ、俺の弟の名前は・・・」
「「「な、名前は・・・?」」」

「『レムレス』だ」

「「「えええーーーー!!!」」」

意外な名前に3人は驚きをかくせない。

「キミ達知ってるの!?」
「そ、そりゃあ有名だからね〜」
「迷子の人ー」

そう言ってると、アルルが突然声を上げた。

「ああ!!レムレスさん!!」

アルルが指を指している方を見ると、お菓子を子供達に渡している、
レムレスの姿があったのだ。

「ナイトさん!」
「分かっている」

ナイトはレムレスの方へ走っていった。

「おい!レムレス!俺のことを覚えているか?」
「あ、貴方は・・・」















「誰ですか??(ニッコリ)」





ズテッ!
アミティ、シグ、アルルはまたまたずっこけた。

(うわ〜、ベタな再会だ・・・)
(よくあるよね・・・)
(迷子の人、覚えてないー??)

「れ、レムレス、俺はナイトだ!」
「あっ、ナイト兄さん??・・・って、ええーーー!!!」

珍しくレムレスは驚いている。

「お、思い出したか??」
「もちろん!ナイト兄さん生きてたんだ!」

レムレスはまだ子供達にお菓子を配りながら、話している。

「でもいったい何処にいたの!?それにいきなり行方不明になったり・・・って、わ〜!」

ちょうどお菓子を配り終えたあと、ナイトはレムレスを引っ張り、
ふれあい広場を出た。

「キミ達も来てくれ」

ナイトは3人に手招きをし、そしてついていった。

















「で、ナイト兄さん話してもらおうかな?」

薄暗い教室。今5人はアコール先生の許可をもらい、
アミティ達の教室にいる。

「少々長くなるのだが・・・」


ナイトはあの話を話し始めた。
行方不明になった理由。
別世界の話・・・。

「まぁこういうことだ」
「迷子の人、分かった〜?」

少し場の空気を読めていないシグ。

「う〜ん、分かったと言ったら分かったかな」

そう言ってレムレスはキャンディーを取り出し、
4人に1つずつ渡した。

「ありがとうございます」
「わ〜い」
「おいしそ〜!」

包みを開けると、甘いオレンジの香りが教室中に漂った。

「久しぶりだな。甘いものを食べるのは」

ナイトもアルル達に続いて、包みを開けた。

「どう?美味しい??」

さっきまでの話が無かったかのような空気に包まれた。

「そろそろ暗くなってきたな。レムレス、帰るぞ」

ガタッと音をたてて立った。

「え〜、それはちょっと困るな〜。僕自分の家がキライだしね」
「じゃあレムレスは何処で寝たりしてるんですか?」
「適当に・・・かな」

ハハハと笑い、教室を出ていった。

「おい、待て!」

ナイトもレムレスを追いかけ、教室を出た。
残った3人は・・・

「あーあ、帰っちゃった」
「何処で過ごしてるんだろ・・・。ちょっと気になるかも」
「また迷子にならないようにね〜」

見えもしていないだろうが、一応『バイバーイ』と3人は手を振った。



『影』のごとくひっそりと姿を消し、そして姿を現したナイト。

レムレスという『彗星』の光の中、戻ってきたこの世界で生きていく・・・。




























































































あとがき

やっと終わりました〜。
これで短編小説にも出せますねww
でも別の小説ではすでに活躍中ですが・・・。

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