短編小説

□ニセモノノエガオ
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笑顔は人を騙すことが出来ると聞いた。
僕は大切な人を亡くしてから、暗い表情しかつくれなかった。
でも、笑顔だけで自分のこの悲しみを覆い隠せるなら、
いつだって笑顔でいる。

「レムレス兄さんだ!」
「あっ、今日も来てくれたんだ〜!」

元気な子供たちが、レムレスの方へとやって来る。

「やあ、またお菓子がほしいの?」

何処からかキャンディーを取り出し、子供たちの方へ見せている。

「お菓子ほしい!」
「私もちょうだい」

その小さな手を一生懸命お菓子に近づけようとしている。

「分かった、分かった。だからちょっと待ってね」

いつもと変わらないあの笑顔を見せている。
悲しみを隠すための笑顔。
笑顔を見せるたびに思い出す。
あの悲しみを、あの憎しみを。
だから隠す、ニセモノノエガオで・・・



























あとがき

いくらなんでも短いです。
ってか笑顔っていうのかな?
それとレムレスの大切な人って誰でしょう?
自分でもよく分かりませんね・・・

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