短編小説

□生きる意味
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「・・・ここはどこなんだ」

シェゾはオソロ墓地で迷ったようだ。

「不気味なところだな。・・・っ誰だ!!」

何かが近くにいることに気がついた。

「ありゃりゃ・・・、ダジャレクイズ失敗!」
『失敗〜』(『』の中の文字は、プレートに書かれた文字です)

いつものように、通りかかった人にクイズを申し込んでいたのだが、
今回はシェゾが気づいてしまったため、失敗してしまった。

「お前たちは大会のときの幽霊か」
「そうでーすっ!ヘンタイ魔導師さん、よく覚えていたね!」
「ユウちゃん、闇の魔導師さんだよ・・・」
「だーー!ヘンタイじゃないって、何度も言っているだろうが!!」
「ナイスツッコミ!」
『ツッコミじゃないよ・・・コレ。』

なんとなくペースにはまっていくシェゾ。
そこである疑問が出てきた。

「お前たちが人間だったころのことは覚えているのか?」
「ううん、ぜーんぜん覚えてないよ〜!」
『僕も覚えてない』

あの世とこの世をいったりきたりしているとは、アルルに聞いていた。
だが何故この世に来たりする意味が分からない。

「何故死んだんだ?」
「じゃあ何故お兄さんは生きているの?」
「なっ!」
「え〜、だって何故死んだかどうか聞かれても覚えてないから、
 お兄さんこそ何故そこまでして生きているのかその気持ちが分からないんだもん。」


恐ろしいようなことをサラリと言うユウちゃんに、シェゾは恐怖を覚えた。

生きている意味が分からない。
何故かその言葉はとても鋭い刃物のようになり、心に刺さった。

「・・・どうしたの?」

レイ君の声によりシェゾは正気に戻った。

「そういえばお兄さん、何の用でここに来たの?」
「あ、ああ、少し道に迷ってな。」
「じゃあ、これあげる」

そう言って、レイ君はシェゾに地図を渡した。

「それさえあれば、もう迷ったりしないはず!バイバーイ!」

地図を受け取ったかと思うと、ユウちゃんとレイ君の姿が消えてしまった。

「生きている意味が分からない・・・か」

自分は何故生きているのか。
それとも生かされているのか。
もしくは必要だからこの世界に残されているのかは、
シェゾには分からなかった。

















あとがき

拍手で「ユウちゃん&レイ君と、旧キャラのシェゾを出してほしい」
とリクエストがあったので書きました。
正直ネタが無い私なのでとても助かりました。
1月13日に拍手でリクエストして下さった方、
とても短いですが、気に入った場合この小説のみ、
お持ち帰りOKですよ♪
 

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