短編小説

□お菓子とアタシ
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「先輩は好きな人とお菓子、どちらが『大切』なんですか?」



レムレスは悩んでいた。
いきなりどっちが『大切』なのか聞かれると、
案外悩むものだ。
「どっちと言われてもなぁ〜」
もちろん甘いお菓子は大好きだ。
それに好きな人も、もちろん大好きだ。
でも、どちらが『大切』なのか聞かれると、
なかなか決められない。
フェーリはまた近いうちにおしえてくれればいいと言っていた。
だが待たせるわけにもいけない。
そう思って何とか考えている。
「でもなんで、フェーリはそんなコト聞くのかなぁ」
僕のコトなんか関係ないのに・・・そう思っていた。
「逆に言えば、なくなってはいけないのはどっちかってコトだよね?」
レムレスは自分に聞いてみる。
そう考えると、どっちが『大切』なのかが見えてきた。






「フェーリ!どっちが『大切』かがやっと分かったよ」
「先輩!!本当ですか?」
「もちろんだよ、フェーリ。だからちょっと目を閉じていてくれないかな?」
「えっ、でもどうして・・・」
「ちゃんとおしえてあげるから」
レムレスはフェーリが目を閉じたのを確認した。
フェーリはしっかりと閉じている。
「ならおしえるよ」
「あっ、は、ハイ!!」
レムレスはフェーリの髪をそっとなでた。
「僕が『大切』に思っているものは、キミのコトだよ」
「・・・えっ!」
フェーリはハッとして目を開けた。だがレムレスの姿はなかった。
「せ・・ん・・・ぱい・・!!」









僕の『大切』なもの。それは他でもないキミのコト。

















あとがき

見たまんまレムフェリです。
レムレスが本当にフェーリのコトを大切に
思っているかは知りません(爆
結局選択し無視していますね・・・。
感想でもあったら拍手へどうぞ!!

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