妄想小説の部屋

□サガシモノ
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「ねえナイト兄さん、何だか皆がこっち見てるんだけど?」

オビリンという来たこともない街の中、一番初めに声をあげたのはレムレスだった。

「そんなことはない。皆普通だ」

ナイトがそう言うが、レムレスの言う通り、皆の目線がこちらにきている。

「って、そんなことないでしょ!何か皆ジロジロ見てるよ!」
「見てるって言うか、何だかお辞儀している人もいるわよ・・・」
「た、確かに・・・」

リース、チイラ、アミティも薄々感じていた。

「そこまで珍しいものか?人がお辞儀しているだけで・・・」

そりゃ珍しいよ!しかもこっちを見てだよ!・・・と4人は思っていた。

「ほら、着いたよ」

そう言うと5人は立ち止まった。

「えっ?ここがナイトさんが言ってた場所?」
「うん、そうだよ」

5人の目の前にあるのは大きな屋敷だった。

「いったいここに何の用なの?」
「そうだね〜。簡単に言えば『伝説の書』を見に来たかな・・・?」

ナイトはアミティにそう答えるなり、屋敷の中へ入っていく。

「ほら、早く入って」
「でも勝手にお邪魔してもいいの?」
「大丈夫、大丈夫」

どうぞどうぞと言わんばかりに、ナイトは二階へ行く階段へ4人を招いた。

「な、何かギシギシ音が鳴ってない?」
「う・・・うん」

階段を上るたびに、ギシギシと音が鳴り辺り響く。

「おーい、リュカはいるかー!」

階段を上りきり、大きな扉が続いている。

「あ、あの、『リュカ』って誰ですか?」
「ん??心配しなくても・・・」


「私に何の用だ?ナイトよ」


突然5人の目の前に何者かが現れた。

「久しぶりだね、リュカ♪」
「その話し方は止めろ。気持ち悪い」
「「「「・・・;」」」」

ちょっと4人が固まったけど、気にせず・・・(え

「リュカに頼みたいことがあってね」
「頼みたいこと?」
「うん、ちょっと本を探してほしいんだ」

ハイ、これあげるよ。と言って、ナイトはリュカにお菓子をあげた。

「お前が探している本はだいたい分かる。少し待ってろ」
「うん」

ナイトが返事をする前にリュカは消えた。

「いろいろ聞きたいことがあるんだけど・・・」
「リュカについてだよね?大丈夫、彼女はこの屋敷・・・
 いや、図書館の館長さんだよ」
「館長さん??」
「そう、リュカ・ラルドって名前でね。昔からラルド一族がこの図書館を守ってるんだ。
 この図書館にはいろんな本があるから、悪いヤツもよく現れる。
 だからこの辺りで一番強いラルド一族が、図書館の館長として守ってくれているんだよ」
「へー」
「でもあの人、何でナイトさんが探している本が分かったの??」
「フフ、それは何でだろうね〜」

そうして5人はリュカが戻ってくるのを待っていた。
































































あとがき

やっと少し進んだ〜。
もう一つの長編小説、ネタが・・・(死
まぁ、ゆっくり更新していきます

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