オリジナル詩
□禁断の森
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紅き闇へ イザナワレル
おいで、おいでと 誘う声
其処には4人の男達
手には刃物
怖い
なんて 思わなかった
否 思う暇が無かった
男の一人が こう言った
「首が欲しいな」
あたしの頭を掴んで 首を切る
倒れたあたしの体 残りの3人はあたしを囲む
また男の一人が こう言った
「心臓が欲しいな」
刃物じゃなくて 伸びた鋭い爪が あたしの左胸へ
紅い塊は 男の手の中で 未だ微かに動いた
一人の男が続けた
「手足が欲しいな」
ダラリと垂れる あたしの手足
其処から流れる血も ダラリ と 地面に落ちる
最後の男は こう言った
「骨と肉が欲しいな」
胴体を切り分け 骨を抜く
血まみれの肉は 赤黒い袋の中へ
男達は 笑いながら消え去った
残ったものは 小さなあたしのカケラと 残りの臓器…そして
真っ赤な水溜り
紅き闇へ イザナワレル
おいで、おいでと 誘う声
次は 何処を 貰おうか?
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