*皐月雨*
□*首吊り女*
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「あらためて
僕は師走 柊一と申します、よろしくお願いします」
「はい…私は平岡 千晴(ヒラオカ チハル)です」
「じゃあ平岡さん、事件当時のことを詳しく聞かせてください」
「はい、あれはまだ1週間もたっていなくて……」
このあと平岡は泣きながら事件のことを話した
まず殺されたのがこの人の母親、美空(ミク)51歳
専業主婦で旦那が陽誠(ヨウセイ)54歳、3人の子供がいる
事件当日旦那はなぜか1人で旅行中、子供たちのうち朝日(アサヒ)23歳・洸(コウ)22歳は殺害された時間帯はどこぞの高級洋服店へ行っていたらしい
で、この人千晴25歳は犬の散歩に行っていて被害者は1人で家にいたみてーだ
発見したのは千晴で午後4時頃に帰ってきた朝日と洸が警察に電話をしたそうだ
陽誠が帰ってきたのが午後10時、妻が死んだのを聞いて泣き叫んだそうだ
死因は窒息死、梁にぶら下がっていて足が着いていなく、上るための台がなかったらしい
それと普通の首吊りではありえない顔面の腫れ(鬱血)、二重の紐痕から他殺の判定
被害者は高飛車でみんなに嫌われていた…
嫌われていたならいーんじゃねーのか?日本は人口多すぎだし、ちょっとくらい不自然に死んだってどうってことねーよ
「私…っもっと早くお母さんを見つけていれば…」
「そうですか
…殺害現場を見たいんですが」
「…こちらです」
意外にも隣の部屋だった、こんなとこで話してて柊一は祟られねーのか?
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